どうも最近Facebookにビデオが多くなったと感じているなら、それはあなただけではない。Facebookは今日(米国時間1/28)好調のQ4決算報告の中で、同サイトで毎日30億本のビデオが視聴されていることを報告した。同じく報告された日間アクティブユーザー数8.9億人と合わせると、1日1人当たりビデオ3本以上になる。
Facebookは具体的に、米国ユーザーの50%以上が、少なくとも1日に1本以上ビデオを見ていると書いている。そのうちのどれだけがオートプレイかは明らかにしていないが、Facebookビデオの65%以上がモバイルで表示されていることは記載されている。
CEO Mark Zuckerbergは収支会見で、過去10年間にFacebookの利用形態はテキスト主体から「写真が主でテキストとビデオも」へと変遷したと言ったが、彼の言い方は少々控え目かもしれない。
比較すると、Facebookで毎日シェアされている写真は20億枚 ― つまりビデオよりも10億少ない。そして、Facebookがどれほどビデオを促進しているかの証拠として、1日当たりのビデオが10億本を越えたのは、つい2014年6月のことだ。
「われわれのサービスにおけるビデオコンテンツの伸びは、大きなトレンドの一つになるだろう」とZuckerbergは今後3年、5年、10年先の同サービスについて語った。
ビデオはFacebookにとっていくつもの段階で重要だ。
一方で、視聴方法から見てこれはユーザーをサイトに長く留まらせるメディアだ。その点でFacebookはうまくやっている。いくつかの推測データによると、ビデオクリエーターやビデオ視聴者を、オンラインビデオの王者、YouTubeから奪っているという。
Facebookによると、昨年1ユーザー当たりのビデオ投稿数は、全世界で75%、米国で94%増加した(私の予想では、今後「ネイティブ」ビデオをさらに強く推進するのではないか ― つまり、第三者サイトではなくFacebook自身が配信するビデオだ。そのために使いやすさを改善したり、Facebookの進化し続ける〈何が一番見られるか〉アルゴリズムでの扱いをよくすることなどが考えられる)。
もう一方で、テレビとの親密な関係によって、オンラインビデオはプレミアム広告媒体であり、高級ブランドを引きつけることができる。これはFacebookだけでなくYahoo、AOL、Twitter等もこのメディアを推してきた理由の一つだ。
COO Sheryl Sandbergは、Facebookにおける消費者ビデオと広告ビジネスの関係を説明した。「毎日30億本のビデオを配信できることを大いに喜んでいる。なぜならこれは消費者がビデオを好きだという意味だからだ」と彼女は語った。「それがわが社のビデオ広告に伸びる機会を与えてくれる」。
「重要なのは、Facebookで消費者がビデオを使っていること」だと後に彼女は言った。もしそうでなければ、「ビデオ広告は非常に目障りだ」。
前四半期にFacebookはオートプレイビデオ広告を全世界に展開し、「多くのクライアントがビデオを通じて創造的にストーリーを伝えた」と言ったが、結果の成否については明らかにしなかった。
Facebookは、今日発表したNFLフィードなどいくつかのプレミアムコンテンツを推進しているが、ハイエンドにすべてを賭けてはいない点が興味深い。
「コンテンツが何であるかは重要ではない」とSandbergは、FacebookがYouTubeと同じようにプレミアムビデオコンテンツを増やすために契約を増やすつもりかという質問に答えて言った。「われわれは現在NFLをテストしているが、それがなくても既に爆発的に成長している。最適な割合が何かはまだわからない」。
Facebookは、総売上高38.5億ドルのうち、36億ドルを広告から得ているが、ビデオ広告や他のフォーマットの割合は公表していない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)