Facebookが暴力的歴史を持つ極右グループのPatriot Prayerを追放

Facebook(フェイスブック)は米国時間9月4日、極右グループのPatriot Prayer(パトリオット・プレイヤー)とそのリーダーであるJoey Gibson(ジョーイ・ギブソン)氏のアカウントを削除し、そのプラットフォームから「暴力的な極右武装集団」を根絶するための新たな取り組みを示した。

この取り組みは、8月中旬に行われた「危険な個人および組織」に関する同社規則のポリシー改訂を通じて明らかになった。これらの変更の結果、QAnonという名の親トランプ陰謀論や一部の極右武装組織にリンクされた多数のグループやページ、そして同時にファシズムに反対する分散型左派イデオロギーであるAntifaにリンクされたグループやページが削除された。

フェイスブックは、暴力的な可能性を示すグループ排除を推進するブログ投稿の中で「暴力を直接組織化してはいないものの、暴力行為を称賛し、武器を持ち、それらを使用することを提案したり、暴力的な行動パターンを示す個人のフォロワーがいることが示される動きが増えてきました」と記している。

Patriot Prayerはワシントン州バンクーバーを拠点とする極右グループで、左派寄りの都市中心部で、対立イベントを開催することで知られている。 しばしば暴力沙汰と街頭での乱闘を引き起こす(SPLC記事)Patriot Prayerのイベントは、歴史的にProud Boysやネオナチグループである現在の名称はAmerican Identity MovementであるIdentity Evropaなど(Willamette Week記事)といった過激派グループ(Willamette Week記事)の人びとを引きつけてきた。

KOIN Newsが入手した裁判所文書によれば、ギブソン氏は2019年にポートランドでの路上乱闘の際に「女性を突き飛ばし、多数の人々を罵倒し、肉体的な脅迫を行った」という重い暴動罪容疑(KOIN News記事)に対して無罪を主張した。

そのPatriot Prayerグループ支持者の1人であるAaron “Jay” Danielson(アーロン「ジェイ」ダニエルソン)氏が米国時間9月29日の夜に射殺されたことで、このグループは今週全米の注目を集めることになった。これが起きたのは、武装したトランプ支持者のキャラバンがポートランドのダウンタウンに車で侵入し、3ヶ月以上市の中心部でデモを行ってきた人種差別反対者たちと衝突したときのことだった。

ダニエルソン氏殺害の嫌疑をかけられていたMichael Reinoehl(マイケル・レイノール)容疑者は米国時間9月3日の夜に射殺された(U.S. Department of Justice投稿)。これは連邦捜査官と地元の法執行機関によるタスクフォースが、ワシントン州オリンピアの近くで彼を逮捕しようとしていた矢先のことだった。レイノール容疑者は自称反ファシストであり、ポートランドで進行中の抗議活動に定期的に参加していたようだ。

Facebookのスクリーンショット

TechCrunchはYouTube(ユーチューブ)とTwitter(ツイッター)に連絡し、それぞれのプラットフォームがPatriot Prayerのアカウントに対して何らかの措置を行う計画があるかどうかを確認している最中だ。このグループは1万6000人を超えるフォロワーを抱えるTwitterアカウントを持ち、YouTubeアカウント「Joey Gibson Patriot Prayer USA」には5万人を超えるチャンネル登録者がいる。

米国時間9月3日の時点でギブソン氏は、国民の注目が彼のグループをフェイスブックから追い出すことにつながるかもしれないと予想していたようで、Patriot Prayerのサポーターたちに対して、小さな保守的ソーシャルネットワークのParlerで彼をフォローするように呼びかけていた(The Washington Post記事)。

「フェイスブックは私をすぐにでも追い出すかもしれない」とギブソン氏は書いていた。

関連記事:FacebookはProud Boysを追放し、グループはその主要な勧誘プラットフォームから追われることになった。

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画像クレジット:Photo by Steve Dykes/Getty Images / Getty Images

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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