いまや毎週の恒例行事になりつつあるFacebookの恥ずかしい出来事が、4月12日の金曜日にまた発表された。同社の次世代バーチャルリアリティーヘッドセットのコントローラーに、製品版に載せる意図のなかった「イースターエッグ」メッセージが隠されていた。
「数万台」の未出荷消費者商品に「This Space For Rent」や「The Masons Were Here」といったフレーズが、またデベロッパー向けユニットの一部には「Hi iFixit! We See You!」さらには、おそらく最悪とおぼしき「Big Brother Is Watching」といった言葉が内部に刻まれていた。
この告白はFacebookのVR製品責任者であるNate Mitchell氏による一連のツイートによって公表された。
同社は2種類のバーチャルリアリティー新製品を発売に向けて準備中だ。399ドルのスタンドアロン型Oculus Quest VRシステム、および399ドルのPC接続型Oculus Rift Sだ。対象となるユーザーはかなり異なっているが、両システムとも今回問題の発覚した同じTouchコントローラーを使用している。
大部分においてこれは単なるばかばかしい笑い話だ。ハードウェアの完成品にいわくありげなフレーズが書かれているのはちょっと恥ずかしいことではあるが、こじ開けない限り見えないので利用者に与える影響は事実上ゼロだ。それこそiFixitでもなければこじ開ける理由がない。
とはいうものの、ヘッドセットをこじ開けた消費者やデベロッパーがこうしたフレーズを見つけるよりはきれいなほうがいいことは間違いない。昨年あれほど多くのプライバシー問題を起こした会社にとって、内部に「Big Brother Is Watching」と刻まれたデバイスを一部のデベロッパーに届けることは最善の策ではない。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)