FacebookがTikTokスタイルの動画フォーマットをインドでテスト中

Facebookはショートムービーに全面的に向き合っている。同社は、一部の市場でテストしたTikTokクローンのLasso(未訳記事)のアイデアに興味を持ち、最近ではInstagramにReelsと呼ばれる同様の機能を追加するなど、TikTok風のサービスを定着を狙っている。

同社はTechCrunchに、ユーザー数が最大の市場であるインドのFacebookアプリでショートムービーをテストしていることを明らかにした。現在は「Short Videos」はニュースフィード内に専用セクションに用意されている。その上には「Create」ボタンがあり、タップするとFacebookカメラが起動してユーザーはスワイプしてビデオを見ることができる。

Facebookの広報担当者はTechCrunchに「我々は常に新しいクリエイティブツールをテストしているので、人々がどのように自分自身を表現したいかを学ぶことができます。ショートムービーは非常に人気があり、我々は人々がFacebook上で、ショートムービーを作成・共有するためのサービスを提供するための新しい方法を探しています」と語る。

ソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が、新しいテストの存在を最初に発見した。

今回のテストは、ByteDance(バイトダンス)が所有するTikTokが6月末にインドでは使用禁止されている最中に行われた。FacebookはReelsをインドで先月ローンチ(未訳記事)、数週間後にはさらに数十の市場にローンチした。情報筋によると、インドでTikTokが禁止されて以来、インドでのFacebookのデイリーでのサービス利用率は25%以上増加したという。

Twitterの支援を受けているShareChatやTimes InternetのGaana、MX Playerのストリーミングサービスなど、インドの多数のスタートアップが、スタンドアロンアプリや統合機能をローンチし、ここ数週間でユーザーにさまざまなサービスを提供している。あるローカルアプリは、期間中に数千万人の新規ユーザーを獲得したと主張している。

まだテスト段階だが、YouTubeも同様の機能をここ数週間でインドのより多くのユーザーに展開している。

画像クレジット:TechCrunch

TikTokが市場に再参入する方法を模索している中、Facebookは同社のショートムービー機能をユーザーに可及的速やかに普及させることを狙っている。なぜならByteDanceは、インドのコングロマリットであるReliance Industriesと提携してTikTokのローカルビジネスの株式を売却する計画があるからだ。

画像クレジット: MANJUNATH KIRAN / AFP / Getty Images

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。