Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が、議会を襲った暴徒たちに「we love you」と呼びかけた動画を、Facebook(フェイスブック)とYouTubeが削除した。数分前にTwitter(ツイッター)は同じ動画を、視聴できるが共有できないようにしている。
すでにワシントンD.C.の騒乱に関する大量の動画やその他のコンテンツがソーシャルメディア上に存在するが、トランプ氏自身のコメントは少なかった。暴徒たちが米連邦議会議事堂の建物に侵入し、連邦議会が空になってからも、彼の投稿は「平和的に」と示唆していた。
東部時間1月6日午後5時頃、トランプ大統領は動画を投稿し、その中で選挙が「盗まれた」と繰り返したが、「もう家に帰るべきだ。あなたがたを愛している。あなたがたは特別な存在だ」と述べている。
Twitter上でこれはすぐに制限がかけられ、「このツイートには暴力の危険性があるため、リプライもリツイートも『いいね』もできない」という大きな警告が表示された。
Facebookのインテグリティ担当副社長であるGuy Rosen(ガイ・ローゼン)氏は「これは緊急事態でありFacebookも現在、トランプ大統領の動画を削除するなど、緊急時対応を取っている。動画を削除したのは、それが現在、行われている暴力のリスクを減らすというよい、むしろ助長すると思われるからだ」とツイートしている。
Facebookには、トランプ大統領の投稿を削除した前例がある。2020年8月に同社は、新型コロナウイルスに対して「ほとんどの子どもに免疫がある」とトランプ氏が述べた動画を削除したが、これは科学的に裏付けのない危険で偽りのある主張だ。
TwitterとFacebookが特別のポリシーまで設けて2020年11月の選挙に影響する脅威に対応しようとしていたのに対して、YouTubeは静かだった。しかし選挙の1カ月後の2020年12月初めにYouTubeは、選挙が「広範な詐欺行為と誤謬」によって曲げられたという虚偽の主張をしているコンテンツの削除を開始した(未訳記事)。大統領の動画を削除するYouTubeの米国時間1月6日の決定は、そのときのポリシーに沿っている。
YouTubeの広報担当者は「ドナルド・トランプ大統領のチャンネルに、本日午後投稿された弊社ポリシーに違反している動画を削除した。我々のポリシーは、広範な詐欺と誤謬が2020年の選挙の結果を変えたと主張するコンテンツに対するものだ」と述べている。さらに広報担当者は、その動画に教育的な価値のある正しいコンテキストがあれば、認められたであろう、と述べている。
この記事の現状は未定稿だ。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)