FedEx(フェデックス)はAmazon(アマゾン)との地上配達サービスに関するパートナーシップを、現在の契約が今月に終わった後に終了することを、Bloomberg(ブルームバーグ)に対して認めた。FedExがAmazonとの契約を更新せずに打ち切るのはこれが2件目で、6月にはエクスプレス航空便でも契約の終了が発表された。
今回の契約終了は、FedExが最大のオンライン小売店のAmazonに対し、より規模の小さなエクスプレス航空便に加えて地上での配達を実施しないことから、より大きな意味を持つ。FedExは以前に、2018年12月31日までの1年間で、Amazon関連の配達からの売上が全体の1.3%にも満たないと認めていた。
Amazonは配送用の航空機を増やすなどその輸送能力を大幅に拡大しており、またラストワンマイルの輸送用に車輪付きの配達ロボットも導入している。さらにEコマースの巨人である同社は最近、自社の物流ニーズに対応できる配達スタートアップ企業に資金を提供し、支援するためのDelivery Service Partnerプログラムを開始した。同社はここ数年、自社の契約したラストワンマイル用の配達サービスへの依存を増しており、また外部契約においてもFedExからUPSやUSPSへの業務の割り当てを増やしていた。
FedExは、エクスプレス契約の終了がAmazonとの関係において他の影響を与えなかったことを強調し、また国際部門や他のビジネスユニット(地上配達を含む)が影響を受けなかったことも伝えた。同社はAmazon以外のEコマースの需要を指摘し、「Eコマース分野で数千の事業者にサービスを提供する」ために意図的にネットワークを構築したいとした。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)