Fossilがスマートウォッチの新モデルを発売

GoogleのWear OSは、関係者の努力が足りないから苦戦しているのではない。Googleはここ数年、ウェアラブル市場に真剣に挑戦してきた。ハードウェアの著名なパートナーを何社か得ても、Googleは成果を残せなかった。

今のところ、Fossilの新しいスマートウォッチはそれほど興味を引くものではない。しかし今回はクリティカルマスといえるようなところに達したのかもしれない。何しろ、Googleは1月に4000万ドル(約42億5000万円)をはたいて、Fossilのスマートウォッチの開発部門のかなりの部分を、その時点で開発中だったデバイスも含めて手に入れたのだ。

それが、今回発表されたFossilのスマートウォッチの「ジェネレーション5」と考えられる。Qualcommのウェアラブル分野への挑戦であるSnapdragon Wear 3100プラットフォームが登場し、Googleのウェアラブル用オペレーティングシステムも新しくなったタイミングで、このデバイスが登場した。

これは何を意味するのか。Fossil、Google、Qualcommはいずれもそれぞれの分野での大手だが、3社のこの先の道は険しい。Appleがスマートウォッチ市場をすっかり支配し続けている。Fitbitは、最近の製品では機能を削って売上が伸びなかったものの、興味深い戦いをしている。こうした状況から、3社はSamsung(サムスン)やGarmin(ガーミン)などと残りの市場を争っていくのだろう。

攻勢のためにGoogleアシスタントが重要な役割を担うことは明らかだ。Fossilの新製品に新たに搭載されたスイムプルーフスピーカーにより、アシスタントの応答を聞き、電話をかけ、アラート音を鳴らすことができる。デジタル心拍計が内蔵されているのは、FossilがFitbitやAppleなどとヘルスヘア分野で戦おうとしていることの現れだ。糖尿病や睡眠時無呼吸などのさまざまな状態を監視することもできる。

Fossilは、一部の電力消費機能を調整してバッテリーが1日以上持つようにする新しいバッテリーモードも開発した。また、Wear OSの新しいタイル機能で、情報をひと目で簡単に見ることができる。

デザインはシンプルでしっかりしていて、かなりよい。最近のFossilに対する期待に応えるデザインだろう。

サイズは44mmのものしかない。このため、潜在的な市場を切り捨てることになり、大きなチャンスを逃しそうだ。すでに販売は始まっており、本稿翻訳時点の日本のFossil公式サイトでは4万5360円で販売されている。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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