AtlassianのJiraは、多くの企業で、大きなソフトウェアプロジェクトを管理するためのスタンダードになっている。しかしそれらの企業の多くがソースコードのリポジトリとしてはGitHubを利用しており、JiraとGitHubを統合する公式な方法も、かなり前からある。しかしその古いやり方は、遅くて、能力も限られ、今多くの企業がGitHubで管理しているような大きなコードベースを扱うには、向いていないことが多かった。
しかしMicrosoftに買収されたあとでもGitHubは、オープンソースのエコシステムにコミットしていることを証明するかのように、今日(米国時間10/4)同社は、二つの製品の改良された統合を発表した。
GitHubのエコシステムエンジニアリング担当ディレクターKyle Daigleは、こう語る: “Jiraに関してAtlassianと協働することは、われわれにとってきわめて重要だった。われわれの顧客であるデベロッパーには、彼らが使っているこのオープンなプラットホーム〔GitHub〕から最良の体験を確実に得てほしいからだ。彼らが今、ほかにどんなツールを使っていようともね”。
そこで二か月前にGitHubのチームは、Jiraとの独自の統合を、完全にゼロから再構築することに決めた。そして今後は、それをメンテナンスし改良していくことにした。Daigleが言ってるように、改良の重点はパフォーマンスとユーザー体験の向上に置かれた。
この新しい統合により、JiraのIssue(課題)に結びついているすべてのプルリクエストやコミット、ブランチなどをGitHubから容易に見ることができる。GitHubからの情報に基づいてIssuesを検索できる。そしてまた、開発ワークのステータスをJiraの中でも見ることができる。GitHubで行った変更がJiraのアップデートもトリガーするので、そのデータはどんなときでもアップツーデートに保たれる。
いわゆるJira DVCSコネクターを利用するJiraとの古い統合は非推奨になり、GitHubは、数週間以内にアップグレードするよう、既存のユーザーへの告知を開始する。新しい統合はGitHubのアプリケーションなので、このプラットホームのセキュリティ機能をすべて装備している。
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