リモートワークを効率的なものにしようとしているアプリFriday(フライデー)は、Bessemer Venture Partnersがリードした210万ドル(約2億2000万円)のシードラウンドのクローズを発表した。本ラウンドにはActive Capital、Underscore、El Cap Holdings、TLC Collective、New York Venture Partnersも参加した。
Luke Thomas(ルーク・トーマス)氏が興したFridayはGitHub、Trello、Asana、Slackなどチームが使用するアプリで使えるツールだ。チームのメンバーが必要な情報を必要な時に表面に出し、他のメンバーが取り組んでいることのトップにその情報をキープする。
FridayはDaily Planner機能を提供していて、ユーザーはその日の予定を組み、他の人とその情報を共有できる。また、ユーザーがルーティーンワークのアップデートをカスタマイズしたり自動化したりできるWork Routines機能もある。例えばSlackやGoogle Hangouts経由の毎週のアップデートや日々のミーティングはFridayアプリで行うことが可能で、わざわざ設定する時間、アップデートのメモ、Slackからの情報コピーといった手間をなくす。
Fridayではまた、ユーザーの日々あるいは週の目標が会社の達成すべき目標に沿うよう、組織やチームで共有する目標を設定できる。
加えて、Fridayユーザーはミーティングに費やした時間やチームの士気、生産性をプラットフォームの分析ダッシュボードで追跡できる。
Fridayは永年無料モデルとなっている。つまり個人ユーザーそして組織すらも好きなだけこのアプリを無料で利用できる。ゴールや分析といった機能、そして過去3週間の履歴確認など、より高度な機能は1人あたり月額6ドル(約630円)で利用可能だ。
Fridayにとって最大のハードルは、人々がFridayはAsanaやTrelloと競合していると勝手に思い込むことだった、とトーマス氏は話す。実際はまったく逆で、Fridayはあらゆる情報を1カ所に集約するそうしたプロダクトのトップレイヤーだ。
「最大の問題は、当社が玉石混交の分野にいることです」とトーマス氏は話した。「Zoom(ズーム)や他のビデオ会議ツールの表面にくるレイヤーにすぎないのにリモートワークツールだと称するツールがたくさんあります。良い意味で、そして前向きな意味でこの分野にはかなりの関心が寄せられていますが、それは混戦状態をくぐり抜けるために当社が一層努力しなければならないことを意味します」。
Fridayチームはまだ小さい。フルタイムで働くスタッフが4人だ。シードラウンドで得た資金を元にチームの規模を2倍にしたい、とトーマス氏は話す。同氏はチームのダイバーシティについての詳細を明らかにすることは却下した。
2020年初めにベータを立ち上げて以降、FridayはTwitter、LinkedIn、Quizlet、Red Hat、EAといった組織の従業員に使用されている、と話している。
今回のシードラウンドでFridayの累計調達額は250万ドル(約2億6000万円)になった。
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(翻訳:Mizoguchi)