Googleは今日(米国時間3/9)、オープンコンピュートプロジェクト (OCP)に参加したことを発表した。OCPはFacebookを始めとする複数の企業が5年前に設立したプロジェクトで、オープンソースハードウェアを通じてIT基盤開発を推進することを目的としている。例えばFacebookは、同社のサーバーやデータセンターのハードウェアの作り方をオープンソース化する。
過去数年間、Googleも自社のデータセンターの作りについて一部の情報を公開してきたが、 今回さらにFacebookらと共に、OCPオープンラックプロジェクトに参加する。このプロジェクトの目的は、48V電源をデータセンターのラックに供給することだ。Googleは、48Vのラック電源に2010年から取り組んでおり、その過程で前世代の12Vシステムより30%エネルギー効率が良くなったと言っている。
「業界がこれらの同じ問題の解決に取り組み、機械学習用GPUのような高負荷を扱うようになってきた今、OCPで協力して新たな設計を標準化することが理にかなっている」とGoogleの技術プログラムマネージャー、John Zipfelが今日の発表に書いている。「われわれはこれが次世代電源アーキテクチャーを採用する人全員に役立ち、Googleと同じ節電と費用削減を実現するものと信じている」。
Googleはこれを、OCPへの取り組みの第一歩にすぎないと言う。Google広報担当者は本誌に、Googleは今後も「管理ソフトウェアやハイパースケールコンピューティング向けストレージディスクドライブ等の新しい分野のOCPプロジェクト」についても探究を続ける予定だと話した。Googleは先月発表したように、データセンターのディスクドライブ環境の改善には特に関心が高い。
ちなみに、今日OCP関連の行動を起こした会社はGoogleだけではない。Microsoftは2014年からプロジェクトに参加しており、本日同社も、Arista、Broadcom、DellおよびMellanoxと共に、様々なネットワークコンポーネントをプロジェクトに提供することを発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)