Google+が好きな人たちは、本当にGoogle+が好きだ。それは、Googleが信頼できるFacebook競合として、2011年6月にこのサービスをスタートした時から変わっていない。もしあなたがGoogle+ファンなら、今日はめでたい日だ。あらゆる予想を覆して、あなたの好きなソーシャルネットワークは今日5歳になった。それ以外の人にとっては、Google+が今もオンラインでいることが驚きかもしれない。
このサービスを愛し続ける人たちの数は、2011年夏のめまぐるしい日々を過ぎてから急速に減った。Googleはあらゆる面で正しいことをした。デザインはすばらしく(そして、当時としては、極めて高度なウェブ技術を使っていた)、サークルを利用したプライバシーへの配慮は、Facebookへの強力な対抗手段と思われた。人々は心からGoogle+に期待していた。
ハネムーンは長く続かなかった。サークルは殆どの人にとって複雑すぎる結果になり(友達をバケツに分けるアイデアは奇異に感じられた)、Googleの匿名を認めない(仮名すら)方針は、直ちに反感を買い、Googleがポリシーを変更した後も、当時の苦い思い出は多くの人の心に残った。
スタート当時、Googleはサービスの改善よりも、Google+のユーザー数を増やすことに集中していたように思える。
Twitterと異なり、Googleはこのサービスをサードパーティーデベロッパーに対して、殆ど開放しなかった。それはGoogleが、「非常に特別でマジカルな何か」を壊したくなかったからだ。
Googleが同社の全サービスにソーシャル(即ちGoogle+)を盛り込むことへのこだわりは、プロジェクトリーダー、Vic Gundotraによって強く進められたが、少々行きすぎていたようで、2014年4月にGundotraがチームを去った後、各サービスからGoogle+統合機能を取り除く作業には、当初の開発と同じくらいの工数がかかった。
Gundotraが去った後、コミュニティーとコレクションに焦点を絞って昨年再スタートするまで、Googleはこのサービスのことを殆ど忘れていたようだ。その反響は、夏の暑い日の心地良いコオロギの声のようだった。
Googleの他の社会実験、例えばあの不運なBuzzとは異なり、Google+は5年後の今も生きている。これは、それ自体一つの成果だ。公平のために言うと、Google+はHangoutやあの完璧なGoogleフォトを生んでいる。それがGoogleの経験したあらゆる激しい苦痛に値するものだとは思わないが、少なくとも何らかの価値はあった。
ハッピーバースデー、 Google+!
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)