Google AMP はモバイルページを高速で表示するためのオープンソース・フォーマットだが、Googleはウェブサイトのレシピやハウツーといった記事を越えて適用範囲をさらに拡大しようとしている。今日(米国時間2/13)、Googleは手始めとしてAMPストーリーを発表し、続いてAMPをメールに適用した。
AMP(Accelerated Mobile Pages)のメールへの適用というのは一見奇異に感じれるかもしれない。メールの表示が遅いと文句を言う人間は少ないからだ(メールは大部分がテキストだ)。しかしGoogleによればAMPフォーマットはメールを現代化する上でもっとも適切なフォーマットだと主張する。「ニュース、ショッピング、電車、フライトなどを始めとして、メールは現代人が情報を得る上で欠かせないツールになっている。世界では毎日2700億通のメールがやり取りされている。AMP for Emailを利用すれば、メールに含まれる情報を魅力的かつ対話性が高いものにする。ユーザーはそうしたメールにリアルタイムで反応できる」とGmailのプロダクト・マネージャー、Aarash Sahneyは今日のブログ記事に書いている。
AMP for Emailを利用すれば、デベロッパーは、たとえば、対話的に日付を指定できるカレンダーをメールに挿入することができる。つまり会議の日程を決めるのに5回も6回もメールのやり取りをする必要がない。航空会社がAMPを利用すれば常に最新のフライト情報が得られるメールを送ることができる。またユーザーが別のサイトに移動せず、その場で記入して返信できるアンケートなども作成できる。
Googleはこの間メールの現代化を図るプロジェクトを多数実施してきた。たとえば2013年にはカスタマイズ可能なアクションボタンをGmailに追加している。そうした努力にもかかわらず、メールは全体としてそう変わっていない。特にAMP for Emailのような新しいフォーマットの場合、Googleのライバルのメール・プロバイダーがサポートを決めなければ広く普及しないだろう。
現在のところAMP for Emailはプレビュー版で、デベロッパーはGoogleの専用サイトにサインアップする必要がある。Gmailでのサポートは今年中の予定。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)