デベロッパーがアプリケーションを開発する際には十分なリードタイムを見込み、バグ修正やバージョンアップのサイクルを考えておくのが常識だった。この時代にはじっくり腰を据えて準備することができた。しかし現在のCI/CD開発(継続的インテグレーション/継続的デプロイメント)の世界では毎日バージョンアップが行われる。つまりデベロッパーにとって適切なCI/CDフレームワークの利用が必須となっている。
今日(米国時間7/24)、サンフランシスコでスタートしたGoogleのクラウド・カンファレンスでCI/CDプラットフォームとしてCloud Buildが発表された。
Googleによれば、Cloud Buildは同社の「フル機能のCI/CDプラットフォームであり、デベロッパーはどんな規模であろうと、あらゆる種類のソフトウェアを効率的にビルド、テスト、デプロイすることができる」という。
Cloud BuildはVM、サーバーレス、Kubernetes、Firebaseなど多数のプラットフォームで作動するだけでなく、Dockerコンテナもサポートする。ソフトウェアのデベロッパー、オペレーターに開発、運用の柔軟性を与えると共にサイクルの自動化を進めることを容易にする。
Cloud Buildではデプロイメントのトリガーを設定できる。つまり特定の条件が満たされると自動的にアップデートが実行されことになる。デベロッパーはローカルでビルドし、脆弱性をテストし、パッケージの健全性に自信を持った段階でクラウドに公開することができる。
Cloud Buildにはエラー報告やアナリティクスなど問題を発見、解析するツールを備えている。デベロッパーはビルドのエラーやビルド速度が遅すぎるなどの原因をデプロイに先立って容易に同定することができる。
Google Cloud Buildでは一日あたり120分までのビルド時間が無料で提供される。これを超える部分の料金は毎分0.0034ドルだ。
〔日本版〕日本のGoogleでは9 月 19、20 日にCloud Buildを体験できるイベントを予定している。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)