昨年秋、GoogleはウェブとモバイルのGmail体験の全面的に改訂するInboxを(ゆっくりと)提供し始めた。。未だにサービスは招待制だ(ただし、最近は簡単に招待してもらえる)。そしてこれまで、InboxをGoogle Apps for Workアカウントで使うことはできなかった。それが今日(米国時間2/23)変わる。Googleは、Google Apps for Workの管理者が同サービスのアクセスを要求できる招待プロセスを開始した。
またしてもGoogleのスタートは遅い。これはアーリーアダプター向けのプログラムとなるもので、既にGoogle Apps for Workを使っている会社の管理者が、Googleにメールで招待状をリクエストしなければならない(inboxforwork@google.com)。招待状が届いたら ― そして会社のInbox利用が有効になったら ― ユーザーは使えるようになる。Googleは招待状の第一群を来月発信する予定。
ちなみに招待状をリクエストできるのは管理者だけなので、7月31日には近くのシスアドに何か良いことをするのをお忘れなく。
Googleは、このアーリーアダプタープログラムへの参加を検鼎すべき企業について、Inboxを主たるメールサービストして使用し、従業員がモバイルメールのヘビーユーザーであり、従業員がどのようにサービスを使うかをもっとよく知るために、Googleと協力してユーザー研究をする意志のある会社だと言っている。
Inboxのゴールは、先週GoogleのAlex Gawleyが私に言ったところによると、人々がどうやって物事を成し遂げるかを常に考え直すことにある。メールの利用は、初期に比べて大きく変わったが、殆どのメールクライアントが未だにこの新しい現実に適応していない。Google自身、Inbox for Workを内部で数ヵ月使ってきており、チームはそこから多くを学んだとGawleyは私に言った。
Inbox for Workの体験は、最終的には事実上消費者版と区別できなくなるだろう。しかしGawleyは、人々が仕事でメールを利用するやり方は、個人メールとは違うことを認めた。
Inbox for Workでは、PurchaseおよびSocialのバンドル(Inbox版のフォルダー)を、一般Gmailユーザーほど頻繁には使わない可能性が高い。例えばGawleyによると、Google Appsユーザーは優先受信箱への依存が人よりも高くなる傾向にある。さらに彼は、ユーザーはいつでも独自のフィルターを作ることができるが、Googleとしては、全ユーザーがそのままで最高の体験を得られる解を作りたいと考えていると言った。これを実現するために、Googleは例えば仕事環境における自動メール分類を、どうすれば改善できるかを考えている。
仕事環境でうまく使えるバンドルを作るには、かなりの手作業が必要になると思われるが、Inboxのスヌーズおよびリマインダー機能は、利用環境によらず、追加設定なしで実にうまく働く。
「われわれはユーザーから学びたい」とGwaleyは強調した。「われわれのゴールは、この製品に関してみんなと協力関係を作ることだ。昨年終りにInboxを公開した時 ― あれはまだ旅を始まりにすぎなかった」
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)