Google、KotlinをAndroidアプリ開発言語に選定―I/O会場から大喝采

今日(米国時間5/17)のGoogle I/OでKotlinがサポートされることが明らかになった。Kotlinは静的型付けされたプログラミング言語でJava仮想マシンで作動する。GoogleはAndroidアプリ開発にあたってKotlinを第一級言語の一つに選定した。

Kotlinの主要スポンサーはIntelliJなどのツールで知られるJetBrainsだ。KotlinはJavaと100%互換で、すでにGoogle自身のAndroidアプリ開発の主要言語となっている(もちろんC++も利用されている)。

Googleによれば、今後(JetBrainsと協力して)Kotlinの開発環境を提供していくという。JetBrainsは2012年にKotlinをオープンソース化していたが、1.0がローンチされたのは1年前だった。Google自身のAndroid StudioがJetBrainのIntelliJ Java IDEをベースにしているのは重要な点だ。次世代Android Studio (3.0)はデフォールトでKotlinをサポートすることになる。

KotlinはJava互換なので、 これまでもAndroidアプリを書くことができたが、今後GoogleはKotlinをプログラミング言語として全面的にプッシュするようだ。Kotlinには現在Javaでサポートsれていない機能が多数含まれている

GoogleはキーノートでKotlinのサポートは「追加であり、既存のJavaや C++のサポートを置き換えるものではない」と念を押している。

今日のGoogle I/OのキーノートでKotlinのサポートの発表は聴衆から最大の喝采を受けたことは注目すべきだろう。


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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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