今日(米国時間7/1)は、自律車両の歴史の中で、もっと重要な理由で目立つ日になると思うが、またひと月が経ってGoogleが6月の自己運転車リポートを発表した日でもある。この号には、サイクリストを検知して避けるシステムの能力が、かなり詳しく書かれていておもしろい。
“サイクリストは動きが敏捷で速く、ときには自動車と同じぐらい速く動く”、とリポートは述べている。“われわれの自動車はサイクリストを道路のユニークな〔他と混同しない〕 ユーザーとして認識し、彼らの近くでは控えめな運転をするよう、教えられている”。
車両上のLIDAR(レーザー光レーダー)やそのほかのセンサーが、あらゆる方向にあるバイクや自転車を、下図に示すように、一度に検知する。
上図は、停止している自己運転車のまわりを、100台あまりの自転車が走り回っているところを示す。Mountain View(Google本社)では、100名以上の社員が一日中、これをやってるんだろうな。ひとつひとつの自転車を個別に追跡し、それらの行路をを予測する。車のAIが、パニック発作を起こしそうだ。
サイクリストを検知したらより大きな車間を取り、またバイクや自転車がレーンを占領していたら、それを追い越さないようにする。それはドライバーにとって不便だが、往々にして必要であり、サイクリストは賛成するだろう。
手信号も認識し、その手がハンドルに戻ったら、サイクリストのその後の行路を予測して行動する。
6月には軽度の事故が2度起きたが、どちらもGoogleの車の落ち度ではなく、被害はバンパーをちょっとかすった程度だった。