Googleが途上国各国におけるAndroidアプリとアプリ内購入の最低価格を引き下げた。これはこの夏、インドで試行した結果に基づく措置だ。
値下げはブラジル、ベトナム、ロシア、インドネシア、トルコなど17か国に適用される。これはあくまでも採否自由のオプションだが、Googleは値下げがコンテンツの売上増を喚起し、デベロッパの収益も上げる、と考えている。
Googleの声明文に曰く、“どの市場も独自の課題と機会を抱えている。とりわけ購入行動は市場によって大きく異なる。そこで、デベロッパにさらなる柔軟性(自由性)を提供するために、Google Playの価格政策を各地の消費者により適したものに調整し、コンテンツのアクセス性をより高めたい”、のだそうだ。
以下が、値下げの適用国と新旧の価格の一覧だ: 〔参考・世界各国の現行通貨〕
- Brazil(ブラジル): R$ 0.99 (元R$2.00)
- Chile(チリ): CLP $200.00 (元CLP $500.00)
- Colombia(コロンビア): COP$ 800.00 (元COP$ 2000.00)
- Hungary(ハンガリー): Ft 125.00 (元Ft 225.00)
- Indonesia(インドネシア): Rp 3,000.00 (元Rp 12,000.00)
- Malaysia(マレーシア): RM 1.00 (元RM 3.50)
- Mexico(メキシコ): MXN$ 5.00 (元MXN$ 9.90)
- Peru(ペルー): S/. 0.99 (元S/. 3.00)
- Philippines(フィリピン): ₱15.00 (元₱43.00)
- Poland(ポーランド): zł1.79 (元zł2.99)
- Russia(ロシア): руб 15.00 (元руб 30.00)
- Saudi Arabia(サウジアラビア):﷼ 0.99 (元4.00﷼)
- South Africa(南アフリカ): R3.99 (元R10.00)
- Thailand(タイ): ฿10.00 (元฿32.00)
- Turkey(トルコ): ₺0.59 (元₺2.00)
- Ukraine(ウクライナ): ₴5.00 (元₴8.00)
- Vietnam(ベトナム): ₫6,000 (元₫21,000.00)
約1年前にGoogleは、中国のデベロッパが彼らのAndroidアプリを国際市場で売れるようにした。国際市場とはその道の専門用語で‘中国を除く’という意味だから、Google Playのストアは中国では開店できない。一部解禁するかも、という推測もあるが、今日のこのニュースからは、Googleが途上国市場におけるアプリの売上増大にぴったり焦点を当てていることが分かる。これらの市場では、Androidデバイスが、なんといってもスマートフォンの圧倒的多数派なのだ。