Googleが今日(米国時間8/12)、Android Experimentsを立ち上げた。これは、同社のChrome Experimentsのモバイルアプリ版、のようなものだ。
Chrome Experimentsと同じく、Android Experimentsの目的も、最先端の新しい技術やデザイン、およびインタフェイスを使っているアプリをここに‘展示する’ことだ。そのギャラリー、Android Experiments Galleryに登場するアプリはすべてオープンソースで、デベロッパがその内部を詳細に知ることができる。
すでにおよそ20の実験作品があり、それらはAndroid Wear用の斬新な文字盤、Androidタブレットが駆動する簡易壁掛けプロッター(作図器)IOIO Plotter(上図)などだ。後者はフリップチャートの制作などに使う。
Googleによると、今そこにあるアプリは、Android SDKやNDK、Android Wear、IOIOボード、Cinder、Processing、OpenFrameworks、Unityなどを使って作られている。“どのプロジェクトも、日常使っているデバイスで何かもっとおもしろいことができないか、という挑戦の産物だ”、と、GoogleのデザイナーRoman NurikとGoogle Creative LabのRichard Theが言っている。Nurikの作品Muzeiも、ギャラリーにある。
自分の作品を展示したいデベロッパは、今日からでも提出できる。
ここの実験的作品は、Google Playからではなく、このサイトで検索してダウンロードできる。
Androidの可能性を追究した前衛的な作品が、いきなりアプリストアではなく、それら専用の場所に登場するのは、なかなかおもしろい。しかもすべてオープンソースだから、ほかのデベロッパたちがそれらから学ぶことができる。すでにオープンソースのアプリケーションは多くあり、オープンソースのフレームワークを使ってアプリケーションを作っているデベロッパも少なくない。でも、モバイルの世界はまだまだこれからだ。オープンソースがもっと普及し、勉強の障壁がなくなれば、アプリ開発への参入者も大幅に増えるだろう。