Googleがもっとも強いのはもちろん検索分野だ。だからGoogleのあらゆるサービスから入る情報が検索にフィードバックされるのは理にかなっている。今日(米国時間4/30)、Googleはニューヨークで開催中のTechCrunch DisruptでApp Activitiesを検索に導入すると発表した。
たとえばGoogle+でログイン中のユーザーが“Fandango〔映画チケット販売サイト〕という単語を検索したとすると、即座に右サイドバーにFandangoアプリのユーザーに人気のある映画の一覧が表示される。
Google+のプロダクト・マネジメント・ディレクター、Seth Sternbergとプロダクト・マネージャー、Ardan AracがTC Disruptに登壇して新機能のデモを行った。
この機能でAndroidとiOSアプリ上のユーザーの行動を検索に活用するという興味深いプランが見えてきた。今回のローンチ時点でのパートナーはユーザー評価によってコンテンツの表示順位を決定する方式の音楽と映画のサイトだ。Googleはここ数週間のうちに、Fandango、SoundCloud、Deezer、Flixster、Slacker Radio、Songza、TuneInでこの機能をサポートする。これまでユーザーのアプリ内行動の情報はプロフィールページのみに表示されていた。
もちろん、この機能は今年2月にリリースされたGoogle+アカウントを利用したサインインがベースになっている。Googleはデベロッパーに対してサービスへのログイン、サインインにGoogle+の認証機能を採用するよう呼びかけている。Google+による認証はAndroidだけでなくiOSとウェブでも有効だ。
下のスクリーンショットはFandangoを検索した場合だ。現在(左)はGoogle+への最新の投稿が表示されるだけだが、app activitiesが有効になった状態(右)では、Fandangoで人気が上位の映画のリストが表示される。ユーザーが表示された項目をクリックするとFandangoサイトの該当するページにジャンプする。
SoundCloud〔音楽やポッドキャストのクラウド共有〕の場合を詳しく見ると、個々のアイテムをこれまで何人のGoogle+ユーザーが聴いているかも表示される。
アプリ内でのユーザーの動向が検索で詳しく表示されるというのはAndroidアプリのデベロッパーにとってGoogle+のサインイン機能を実装するための動機付けになるだろう。検索にアプリの現実の活動内容が表示されれば、さらなるダウンロードを促すために大いに役立つ。AppleのApp Storeにはユーザー評価やユーザー・レビュー、わずかなスクリーンショットが表示されるが、 ユーザーが実際にそのアプリを使って何をしているかは分からない。
たとえばゲーム・アプリにこの機能がサポートされれば、検索結果にトップ・スコアやそれを記録したユーザーが表示されるようになるかもしれない。これにはアプリのソーシャルな対話性を深める効果があるだろう。
〔日本版〕App ActivitiesはAndroidまたはiOSアプリ上のユーザーの行動をGoogle+のプロフィールページにストリーミングする機能(ユーザーの明示的許可が必要)。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)