GoogleのSPDYプロトコルはHTTPの次のバージョンに標準規格として導入されるが、このプロトコルを実装したLinuxモジュールmod_spdyは2年あまり前に、広く使われているオープンソースのWebサーバApacheの上で動き始めた。それによってSPDY(”SPeeDY”と発音する)の人気が一挙に広まり、今では多くのWebサーバやブラウザがサポートしている。SPDYの一般的な普及にめどがついたと判断したGoogleは今日、mod_spdyをApache Software Foundationに寄贈する、と発表した。
これによってmod_spdyは、サードパーティのアドオンではなくApache本体の一部になる。Apache Foundationの協同ファウンダJim Jagielskiは今日の声明文の中で、次のように述べている: “目的はそれを完全にApache 2.4の一部にすること、そしてもちろん、2.6/3.0のコアパートにすることだ”。
GoogleのソフトウェアエンジニアMatthew Steeleは今日の発表声明の中で、これによりApacheのユーザにとってSPDYの可利用性がさらに広がり、また“昨年11月に草案として提出されたHTTP/2.0の進捗にも道を開く”、と述べている。
SPDYはHTTPの次のバージョンの機能の多くを支えているので、実質的に次期バージョンのHTTPのベースだ、といっても過言ではない。数か月後ぐらいからHTTP/2.0の話題が賑やかになってくると思われるが、HTTPの現行バージョンとの違いなどを詳しく知りたい人には、これが格好のドキュメントだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))