3月にGoogleは、Android機を使っている子どもたちの親が使うペアレンタルコントロール(parental control, 親による管理)のソフトウェアFamily Linkを導入した。ただしそのときは、親と子の両方がAndroidを使ってないと、“管理”はできないのだった。それが今日(米国時間4/14)から変わり、親が子どものデバイスを構成したりモニタするアプリがiOSデバイスにもやってきた。
つまりママやパパがiPhoneを使っていても、Androidを使っている子どもの一回の使用時間や、一日の使用時間の上限、“もう寝なさい時間”、などを管理できる。
今アメリカでは、使われているスマートフォンの42%がiOSだから、これでFamily Linkの可利用範囲が大きく拡大する。
このペアレンタルコントロールのためのプラットホームは、まだテスト中だ。先月Googleがこのソフトウェアを披露したとき、親はまず招待をリクエストしてから、このプログラムに参加するのだ、と説明された。それはアーリーアダプターからのフィードバックで細かい問題を直してから、一般公開に踏み切りたい、という意図だ。
Family Linkは親が、子どものAndroidスマートフォンの使い方に制限を設けるためのソフトウェアだ。たとえばiCloudのFamily Sharingの“Ask”機能のように、ダウンロードするアプリを承認/非承認したり、すでにダウンロードされているアプリをブロックしたりする。
さらに親は、子どもがどのアプリで各週/各月過ごしているか、という統計を見たり、スケジュールを決めて子どものデバイスをリモートでロックできる(デバイスの就寝時刻)。また毎日のスマホ使用時間も設定できる。
木曜日(米国時間4/13)にリリースされたiOSバージョンは、機能的にはAndroidバージョンとまったく同じだ。というか、単純にAppleのプラットホームへ移植しただけだ。
注意すべき点としては、子どものAndroid機はAndroid 7.0(Nougat)以上であること。ひとつ前の6.0(Marshmallow)のデバイスも、以下の機種ならOKだ(リストはFamily LinkのFAQページにある):
Alcatel Dawn
Alcatel Fierce 4
Alcatel Pixi Unite
LG K3
LG Stylo 2 Plus
LG X Power
Samsung Galaxy Luna
Samsung Galaxy Tab A
Sony Xperia X
そして、まだテスト中のソフトウェアなので、バグに遭遇する可能性もある。
iOS用のFamily LinkはiOS 9以上で使える。AppStoreからのダウンロードは無料だ。