GoogleのGboardで、自分に似た絵文字ステッカーを作ることができるようになった

この夏、Googleは独自のBitmojiである「ミニ」ステッカー(LINEでいうスタンプに相当)を、自社のキーボードアプリであるGboard上でリリースした。これは機械学習を利用して自撮り写真からイラスト版のステッカーを生成するものだ。そして本日(米国時間10月30日)、Googleはこのミニステッカー機能を拡大し、「絵文字mini」(Emoji Mini)を追加した。これはあなたに似た絵文字デザインのステッカーを提供するものだ。

先にリリースされたミニステッカーたちと同様に、新しい絵文字も機械学習技術を使って作られているとGoogleは語る。

同社によれば、このアイデアは利用者たちに、自分を絵文字でより良く表現するための手段を提供するものだという。

「絵文字miniは、絵文字の目を見つめたことはあっても、見つめ返されたことはない人たちのためにデザインされています」と、Googleはブログ投稿の中で説明している。「この毎日使うステッカーバージョンの絵文字は、あなたに似るようにカスタマイズすることが可能です」。

すなわち、あなたの絵文字に異なる色の髪(例えば緑、青、灰色など)を与えたり、ピアスを付けたりすることができる。また、帽子や、被り物、あるいは眼鏡を着用することもできる。

Googleは、ニューラルネットワークを使って肌の色調、髪型、アクセサリーを提案し、それを細かく調整することができるとしている。髪の色やヒゲの色を変えることもできるし、自分のものとはちがう帽子やメガネを選ぶこともできる。もしお望みなら、そばかすやしわを加えることもできる。

生成の結果は単なる1個の絵文字ではなく、複数のバリエーションが含まれる。たとえば、ゾンビ、魔道師、ハートの目、泣いている目、呆れたジャスチャーなどのカスタム絵文字を使うこともできる。

これは先に展開されていたミニステッカーの第3のスタイルだ。既に、これらのミニステッカーには2つのスタイルが提供されていた ―― より大げさな表情の「大胆なミニ」(bold)と「かわいいミニ」(sweet)だ。

それはささやかなもののように思えるかもしれないが、クリエイティブな絵文字は(とりわけパーソナライズされた絵文字は)メッセージングアプリにとって大きな誘因材料になる。Appleはその巧妙なアニ文字とパーソナライズされたミー文字を、その新しいFace IDの使える電話機の、代表的な機能として宣伝している。SnapchatはBitmoji(Bitstrips)を買収し、ユーザーたちにクリエイティブな表現のためのツールを提供した。Samsungでは、自分のように見えるAR絵文字を作ることができる。人びとは、Unicodeコンソーシアムが多様化のためにより多くの肌の色を取り込み、遂に赤毛を追加した決定を喜んだ。

Google Playで10億回以上ダウンロードされたGboardも、自撮りベースのステッカーのおかげで、同様の誘引力を持つことになる。

同社によれば、新しい「絵文字mini」は、今日からiOSとAndroidの両方で、すべてのGboard対応言語と国で利用可能だということだ。

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(翻訳:sako)