Googleが今日(米国時間9/19)、最近再び立ち上げたGitベースのソースコードリポジトリ Cloud Source Repositoriesのアップデートを発表し、とくに検索機能が大幅に改良された。この新しい検索機能はGoogleの技術者たちが毎日使っているツールをベースとし、今日からCloud Source Repositoriesのベータリリースで提供される。
かなり前からインターネットを使っている人なら、Google Code Searchをご存知だろう。これを使ってインターネット上のオープンソースのコードなら何でも検索できたが、残念ながら2012年に閉鎖された。今度の新しい機能はそれの復活ではなくて、自分の(もしくは会社の同僚の)コードしか検索できない。でもそれはGoogle自身の検索に劣らず高速で、正規表現などの高度な検索機能もある。
またJava, JavaScript, Go, C++, Python, TypeScript, Protoで書かれたコードに対しては、検索で見つかったものがクラスか、メソッドか、列挙型か、フィールドか、というタイプ情報も返す。
Googleは、コードの検索をローカルにやるのは、古いコードも検索されてしまうので良くない、と主張している。
さらにGoogleによると、GitHubや(Atlassianの)BitbucketにあるコードをCloud Source Repositoriesにミラーできる。検索だけのために、そんなことをするデベロッパーがたくさんいるとは思えないが、でもGoogleにとってはユーザー獲得の手段になるだろう。この世界はGitHubの独壇場だから、何もしなければ単なる負け犬になってしまう。
Cloud Source RepositoriesのプロダクトマネージャーRussell Wolfが、今日の発表声明で書いている: “重要な利点は、ユーザーのすべてのリポジトリをCloud Source Repositoriesにミラーないし加えておくと、一回のクエリーでそれらすべてを検索できることだ。それは、小さなウィークエンドプロジェクトでもよいし、Googleのような巨大なコードベースでもよい。しかもそれは速い。一瞬で答が得られ、前の検索機能に比べると大違いだ。そのため、検索でコーディングが中断しない。インデクシングも、超速い。新しいコードを加えたらすぐにそれが検索対象になり、つねに最新の検索ができる”。
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