ベールを脱いだばかりのPixelに、どのような機能が搭載されているのかが明らかになってきた。その中のひとつに、写真およびビデオをオリジナルの解像度のまま無制限に保存できるというものがある。これはiPhone利用者も羨ましく思ってしまいそうなサービスだろう。
もちろん、機能的にはこれまでもGoogleフォトで提供していたものだ。但しオプションとしての機能であり、Googleアカウントの容量を消費してしまうものだった。すなわちコンテンツが増えてくれば有料サービスを申し込まざるを得なくなるものだった。Pixelについては、そのオプションが無料で利用できるようになったわけだ。
念のためにお伝えしておくと、Googleフォトが標準で提供している写真およびビデオのための無料ストレージでは、「オリジナル」の解像度ではなく「ハイクオリティ」と呼ばれる解像度に変換して保存するようになっている。写真撮影を主要な用途とする利用者にとって、Pixelの提供するオプションは確かに魅力的なものとうつるに違いない。
ちなみにAppleのiCloudでは、無料の5GBを超えると有料になるようになっている。確かに以前に比べると価格は下がっているが(50GBで$0.99)、ずっと支払い続けなければならないサービスに比べれば、無料無制限のストレージの方が便利であるだろう。
さらに、オリジナルの写真をいくらでもクラウドに保管しておくことができるようになれば、本体の容量を開放することもできるようになるだろう。Googleは、Appleデバイスの所有者たちの多くが出会った「storage full」(容量がいっぱいです)メッセージのスクリーンショットを使って、Appleに対する優位性をアピールしたりもしていた。
オリジナル解像度のコンテンツをアップロードする仕組みは「Smart Storage」と呼ばれるそうだ。もちろんアップロードはバックグラウンドで自動的に行われる。すなわち最初に一度設定すれば、常にオリジナルコンテンツがクラウドにアップロードされるようになるわけだ。
Pixelには12メガピクセルのリアカメラが搭載されていて、4Kビデオを撮影することができる(レンズはf/2.0)。この点からも、無制限のストレージ提供は歓迎されることになる。またChromecast Ultraを使ったり、あるいは新しくアナウンスされたGoogle Homeデバイスに指示をおくることで、HDR+写真やHDビデオを家庭のテレビに映し出すことができるようになる。そのようなときにもオリジナルの解像度で、より鮮明な画面を楽しむことができるようになるわけだ。
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(翻訳:Maeda, H)