Google翻訳、アプリの切り替えなしに翻訳できる機能(Android)や、オフラインモード(iOS)を実装

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Googleが提供している翻訳アプリケーションのアップデートを行った。iOS版およびAndroid版の双方が新しくなっている(訳注:訳者のところではまだアップデートが確認できていません。「next few days」のうちにアップデートされるそうです)。

今回のアップデートには、3つの重要なポイントがある。ひとつはiOS版でのオフライン翻訳のサポートだ。またAndroid版ではTap To Translate機能が実装された。さらに双方の環境のWord Lens機能において、中国語をサポートした。

オフラインモードは、実際に旅行先で用いる場合などに便利だろう。住み慣れた地元と異なり、思わないタイミングでネットワークから切り離されてしまうこともあるだろうからだ。ちなみにAndroid版では、以前からオフラインモードがサポートされている。Googleによれば、言語パッケージおサイズを最大で90%も軽量化したのだとのこと。おかげで今ではわずか25MBにおさめているのだそうだ。ダウンロード可能な言語パッケージは、現在のところ52言語分が用意されている。

Google Translate - Tap to Translate

Android版の利用者にとっては、Tap to Translateが嬉しい新機能だろう。Google翻訳アプリケーションに、翻訳したい内容をコピー&ペーストするのではなく、ただ単に知りたい単語をコピーすると翻訳を表示させることができるのだ。ちなみに翻訳は、アプリケーションを切り替える必要なくオーバーレイ形式で表示される。

なかには「その機能は前からあったはず」と感じる人もいるかもしれない。確かに、昨年からこのTap to Translate機能を一部で実装してはいるのだ。ただし、いぜんのものはWhatsAppやTripAdvisorなど、限られたアプリケーションでしか動作しないものだった。

Google Translate - Word Lens for Chinese

さらに。Word Lensの対応言語が増えたのが嬉しい(訳注:日本語は未対応ですので、Word Lensのすごさを感じてみたい方は、翻訳言語を英語とドイツ語ないしフランス語などにしてみると良いでしょう)。Word Lensはカメラで捉えた単語をリアルタイムで翻訳するものだ。今回のアップデートで簡体字および繁体字の双方に対応した。これでサポート言語は29言語となった。

Googleのスポークスパーソンが言うところでは、インドやインドネシアなどで新たにスマートフォンを入手した人などに話をきいて、今もっとも必要な機能を実装しようと考えたのだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

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TechCrunch Japan

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