Googleは、同社の賢いモバイル機能、“Google Now on Tap” の機能を拡張している。Now on Tapはモバイルアプリを終了せずにGoogle検索を実行できる機能だ。これまではレストランや観光スポットを探したり、音楽アプリの中で音楽やアーティストの情報を調べたり、映画の説明やレビューを見たり、話題に出たセレブやその他有名人についてもっと知る等の機能を提供していた。今日(米国時間12/15)Googleが発表したところによると、Now on Tap はフライト状況、荷物配送状態の追跡や、関連ニュース記事の検索もできるようになった。
他にも、共有機能が追加され対応言語も拡大された。
ご存じない方のために書くと、Now on Tapは今年5月に公開されたAndoroid最新バージョン(別名Android Marshmallow)の目玉機能だ。狙いは、使用中のアプリケーションを離れることなくGoogleのサービスを簡単に使えるようにして、Googleのモバイル検索戦略を拡大することにある。
端末のホームボタンを押すと、モバイルユーザーは画面上にある物のコンテキスト情報を得ることができる。例えば、Spotifyで曲を聞いている時にボタンを押せば、その曲についてさらに情報を得られる。音声クエリを使用できるので、「リードボーカルは誰?」などと質問することもできる。
今回のアップデートで、Now on Tapはフライト番号や荷物追跡情報等も識別できるようになった。これによって、フライトの状況を ― 友達がフライト情報を送ってきたテキストメッセージアプリの中で ― ホームボタンを押すだけで見ることができる。
注文確認メールの中でボタンを押して荷物の配送状況を追跡することもできる ― 忙しいショッピングシーズンには特に便利だ。
他に「コンテキスト」以上の何かを提供するものとして注目すべきなのが、「関連記事」機能だ。実際これは、今ユーザーが見ているものについてもっと知るための方法というよりは、その話題をGoogleで検索するための代替手段と言うべきだろう。記事を読んでいる時、ホームボタンを押し続けると、同じ話題の関連記事リストが表示される。タップするだけで新しい記事に飛べる。
さらに、新しいシェアアイコンを使うと、画面にあるものをアプリから出ることなくシェアできる。
Googleは、これらの機能を「数日のうちに」公開していくと言っている。つまり、まだ見ていない人のところにも、もうすぐやってくるという意味だ。
さらに、Now on Tapは英語以外に、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、および韓国語に対応し、他の言語も計画中だと同社は言っている。
Now on Tapは、モバイルGoogle検索の未来を感じさせる興味深い試みだが、残念なことに殆どのユーザーは、Androidの最新OSアップデートも “Now on Tap” も利用できない。Google自身のデータによると、現在Android Marshmallowは、全Android端末の0.5%にしかインストールされていない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)