これまでもAppleの新モデルの最初の出荷分にはなにかしらマイナーな問題があった。電波が途切れるアンテナゲートや筺体が変形するベンドゲートなどの事件を覚えているユーザーも多いだろう。どうやらiPhone Xもこの例に漏れないらしい。一部のユーザーがiPhone Xのディスプレイに緑の線が表示されたままになる謎の現象を報告している。
トップ画像はTwitterのユーザー、mix0mat0sis、Nate Heagy、Christian Romanからのもので、いわゆる「グリーン・ライン・オブ・デス」の例だ。この現象が起きる確率、原因などは不明だ。私はAppleにコメントを求めておいた。
ここから先はわれわれの推測になるが、こういうことは言えるかと思う。iPhone Xのディスプレイのピクセルは斜めの格子状だ。これを縦にみると赤と青のピクセルは交互に配置されているが、緑のピクセルはまっすぐ一列に配置されている。これはDisplayMateのテストで実際に観察することができる。:
一部のiPhone Xにんらかの障害があり、ディスプレイの制御回路に微弱な電流が流れて緑のピクセルを光らせているのかもしれない。緑の線が画面の端から端まで垂直に通っているところをみると、画面周辺の回路に問題があって数ピクセルを一度に光らせているようだ(もし1列だけが光っているならこれほど太い線にはならないはず)。この線は画面の左右どちらかの端に現れる傾向があり、気づくのが遅れるという。
大量生産ラインに新しいテクノロジーを投入する野心的なデバイスにはこの種のバグはつきものだ。昨年はSamsungの画面にピンクの線が現れた。発生の確率が0.001%である場合、事前のテストで発見することは不可能だろう。そこで運の悪いユーザーがそういう現象を引き当てることになる。
あるユーザーは「不具合のあったデバイスはAppleで取り替えてくれた」と報告している。そうしたことからみて、不具合はソフトではなくハードにあったもようだ。もし読者のiPhone
Xに緑線が現れたらぜひ画面の写真を撮ってわれわれのとろへ送っていただきたい(その後、ストアに持ち込めば交換してもらえるはず)。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)