JR東日本グループ運営9店舗でモバイルオーダーが利用可能に、駅弁屋やベッカーズなど

僕は先週、出勤前にコーヒーを買おうとしたが、電車の時間に間に合わなくなりそうだったので、レジに並んでいたが途中で妥協した。スマホからの事前決済が可能な中国のLuckin Coffee(ラッキンコーヒー)が日本にも進出してくれればいいのに、といつも思っている。

でもここ日本でも行列に並ばずにコーヒーやお弁当などを買える時代が到来するのはそう遠くはないかもしれない。

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは1月28日、JR東日本グループ運営の首都圏駅ナカ9店舗でモバイルオーダーの実証実験開始した。同社は1月9日にもUCCが運営するカフェにO:derを導入提供することを決定したと発表している。

今回の実証実験では、本日1月28日より駅弁屋、ベッカーズ、ほんのり屋の計9店舗の一部商品をスマホで事前に注文・決済することができるので、店頭で行列に並ぶことなく商品を受け取ることができる。駅弁屋は上野中央改札店など4店舗、ベッカーズはR・ベッカーズ池袋東口店など3店舗、ほんのり屋は池袋南口店など2店舗で利用可能だ。

利用者は専用ページから注文・支払いをし、調理完了の通知が届いたら店舗で商品を受け取る。

Showcase Gigいわく、モバイルオーダー&ペイは利用者だけでなく店舗側にとってもメリットは大きい。口頭注文や会計といったオペレーションの軽減により、スムーズな商品提供を可能にするとともに、混雑や行列による機会損失の防止を見込めるからだ。

JR東日本グループとShowcase Gigは 「店頭で注文と決済が可能なSuica対応のセルフ注文端末」も共同で開発しており、今春を目途に実店舗での試験的な導入も開始予定だという。モバイルオーダーとセルフ注文端末の両方を導入することで、利用者はよりスムーズに注文と決済が行えるようになり、店舗側はさらなる効率化と省人化が見込める。

Showcase Gigは2018年10月にはJR東日本スタートアップと2018年12月には九州旅客鉄道との資本業務提携を発表している。同社提供のO:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

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TechCrunch Japan

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