Lucid Group(ルーシッド・グループ)、旧Lucid Motors(ルーシッド・モータース)のCEOであるPete Rawlinson(ピート・ローリンソン)氏が、米国時間7月26日にアリゾナ州カサグランデにある工場を270万平方フィート拡張すると発表した。これは、同社が45億ドル(約4956億円)の資本注入を受けて正式に株式公開した数時間後のことだった。
また同社は、フラッグシップモデルの高級電気自動車セダンLucid Air(ルーシッド・エア)の有料予約が1万1000件に達したと語った。
Lucidの広報担当者がTechCrunchに語ったところによると、この拡張された部分の一部は、Project Gravity(プロジェクト・グラビティ)いう謎の呼称で呼ばれている、自動車メーカーが近々発表する予定の高級電気SUVに利用される予定だという。Gravityについては、2023年の発売予定であることと、Airと同じバッテリープラットフォームを採用すること以外、現時点ではあまり知られていない。欧州連合知的財産局に提出された特許図面は、ルーシッドフォーラムのメンバーたちが初めて目にしたものだが、ルーシッドのウェブサイトに掲載されているレンダリング画像以上のものではない。
また、主要部品であるボディパネルなどを含む、より多くの部品生産を内製化することを計画していると、広報担当者は付け加えた。これらの部品は、これまで外部のサプライヤーが扱っていたものだ。
カサグランデ市議会は、2021年3月に約100万平方フィート(約9万2900平方メートル)のスペースを拡張する計画を承認した。約7億ドル(約771億円)をかけて建設された工場の第1期工事は、着工から12カ月という記録的な速さで完成した。Lucidによると、生産能力を年間約3万台から最大40万台まで拡大したいと考えているという。
Lucidの公開までの道のりは長く、時には困難も経験した。同社は当初、電気自動車のセダンを早ければ2018年に生産することを目標としていたが、すぐに資金難に陥り、このスケジュールはどんどん後ろにずれていった。Lucidは、2018年にサウジアラビアの政府系ファンドから10億ドル(約1100億円)の投資を受けて大規模な資金調達を行った。同ファンドはLucidがSPAC(特別買収目的会社)のChurchill Capital IV Corpと合併するまでの間、筆頭株主を続けていた。
この合併には、先週ちょっとした問題が発生した。これは重要な提案に対して十分な数の票を集めることができなかったからだが、これは、一般投資家の増加とスパムフィルターの誤作動が原因ではないかと、経営陣は投資家向け電話会議で説明している。
今後、「Lucid Group」という名称で事業を展開するLucidは、ティッカーシンボルLCIDで上場されている。
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カテゴリー:モビリティ
タグ:Lucid Group、SPAC、電気自動車、工場
画像クレジット:Lucid Motors
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(文: Aria Alamalhodaei、翻訳:sako)