Lucid MotorsはEV工場拡張計画で市場デビュー

Lucid Group(ルーシッド・グループ)、旧Lucid Motors(ルーシッド・モータース)のCEOであるPete Rawlinson(ピート・ローリンソン)氏が、米国時間7月26日にアリゾナ州カサグランデにある工場を270万平方フィート拡張すると発表した。これは、同社が45億ドル(約4956億円)の資本注入を受けて正式に株式公開した数時間後のことだった。

また同社は、フラッグシップモデルの高級電気自動車セダンLucid Air(ルーシッド・エア)の有料予約が1万1000件に達したと語った。

Lucidの広報担当者がTechCrunchに語ったところによると、この拡張された部分の一部は、Project Gravity(プロジェクト・グラビティ)いう謎の呼称で呼ばれている、自動車メーカーが近々発表する予定の高級電気SUVに利用される予定だという。Gravityについては、2023年の発売予定であることと、Airと同じバッテリープラットフォームを採用すること以外、現時点ではあまり知られていない。欧州連合知的財産局に提出された特許図面は、ルーシッドフォーラムのメンバーたちが初めて目にしたものだが、ルーシッドのウェブサイトに掲載されているレンダリング画像以上のものではない。

また、主要部品であるボディパネルなどを含む、より多くの部品生産を内製化することを計画していると、広報担当者は付け加えた。これらの部品は、これまで外部のサプライヤーが扱っていたものだ。

カサグランデ市議会は、2021年3月に約100万平方フィート(約9万2900平方メートル)のスペースを拡張する計画を承認した。約7億ドル(約771億円)をかけて建設された工場の第1期工事は、着工から12カ月という記録的な速さで完成した。Lucidによると、生産能力を年間約3万台から最大40万台まで拡大したいと考えているという。

Lucidの公開までの道のりは長く、時には困難も経験した。同社は当初、電気自動車のセダンを早ければ2018年に生産することを目標としていたが、すぐに資金難に陥り、このスケジュールはどんどん後ろにずれていった。Lucidは、2018年にサウジアラビアの政府系ファンドから10億ドル(約1100億円)の投資を受けて大規模な資金調達を行った。同ファンドはLucidがSPAC(特別買収目的会社)のChurchill Capital IV Corpと合併するまでの間、筆頭株主を続けていた。

この合併には、先週ちょっとした問題が発生した。これは重要な提案に対して十分な数の票を集めることができなかったからだが、これは、一般投資家の増加とスパムフィルターの誤作動が原因ではないかと、経営陣は投資家向け電話会議で説明している。

今後、「Lucid Group」という名称で事業を展開するLucidは、ティッカーシンボルLCIDで上場されている。

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(文: Aria Alamalhodaei、翻訳:sako)

Lucid MotorsのSPAC合併は経営陣が議決権行使を促した後に株主が承認

電気自動車(EV)のスタートアップであるLucid Motors(ルーシッドモーターズ)が、特別買収目的会社(SPAC)であるChurchill Capital IVと合併することが、米国時間7月23日の株主総会で承認された。ただし、個人投資家の投票数が少なかったため、両社は合併の期限を1日延長していた。

このような問題が起こるのは珍しいが、伝統的なIPO(新規株式公開)を経ずにSPACと合併する企業が増えれば、より一般的になる可能性がある。

この問題が発生したのは米国時間7月22日で、株主は合併の一環として提案された議案のうち、1つを除くすべての議案を承認した。第2号議案は、会社の定款を改定し、重要な資金調達を行うためのもので、他の議案よりも高い定足数を必要とした。合併を実行するためにその議案の承認も必要だったため、定足数に達しなかったことで、結局すべてのプロセスが停止してしまった。

株主が足りなかった原因は、個人投資家がSPACのプロセスに慣れていなかったことと、信じられないことに、スパムフィルターがうまく機能しなかったことにある。

ChurchillのMichael Klein(マイケル・クライン)会長は、株主に送られた電子メールの一部が誤ってスパムフォルダに送られた可能性を指摘した。Gmailのスパムフィルターのようなローテクなものが、数十億ドル(数千億円)規模の企業合併を妨げるとは信じられないかもしれないが、今回のケースではそれが起こった可能性があるようだ。

クライン氏は22日に行われた投資家向け電話会議で「我々は単により多くの票を必要としているだけです」と述べた。Lucid MotorsのCEOであるPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏も「第2号議案に投票していただきたい」と直言した。

「多くの方にとって、この投票プロセスが初めてであったり、標準的でないことを認識しています」とクライン氏は続けた。同氏はその後、多くの個人株主に感謝の意を表しつつ「新しいプラットフォームや新しいアプリから参加している」株主に議決権行使を促した。「それらのツールは必ずしも議決の場へはっきりと導いてくれるわけではないのかもしれません」。

パンデミックが始まって以来、アマチュアトレーダー、いわゆる「リテールトレーダー」の数が爆発的に増加した。大きく寄与したのはRobinhood(ロビンフッド)のようなアプリだ。ゲーミフィケーション戦略を活用して、ユーザーがどこからでも株式を売買できるようにしたのだ。この現象の極めつけは、GameStopやAMC entertainmentのような破綻企業の株式の爆発的な価格上昇として歴史に刻まれることになるだろう。価格上昇は、「r/wallstreetbets」というサブレディット上のリテールトレーダー軍団によって引き起こされたのだ。モルガン・スタンレーのレポートによると、米国の株式取引量に占める個人投資家の割合は約10%で、2020年9月の最高15%から減少している。

しかし、ミーム株の価格上昇が何かを示しているとすれば、それは個人投資家が強力な力を持っているということだ。モルガン・スタンレーのレポートによると「個人投資家は一般消費財、通信サービス、テクノロジーなど、消費者が親しみやすいセクターの企業を好む傾向がある」という。これが、Churchill SPACが多くの個人投資家の目に留まった理由かもしれない。

サブレディット「r/SPACs」に投稿された高評価の記事の中で、あるReddit(レディット)ユーザーは、新規の個人株主に議決権行使を促した。「これは普通じゃない。SPACが株主に自らの利益のために行動するよう懇願する必要が生じたことなどなかった。必ず議決権を行使して欲しい。行使しなければならない。不投票はイエスとはみなされない。不投票はただの不投票だ」。

Lucidの合併延期は、ミーム株取引とはまったく異なるシナリオだが、個人投資家が引き続き市場を形成しているという新たなリマインダーだ。

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nariko Mizoguchi

Lucid Motorsがオール電化セダン「Air」の全テクノロジーを披露、主要音声アシスタントはAmazon Alexa

Lucid Motors(ルシード・モータース)がオール電化セダンAirの最終バージョンを発表してから8カ月、同社はついにその車載テクノロジーの詳細を明らかにした。曲線を描く34インチディスプレイ、セカンドタッチスクリーンから、基盤となるソフトウェア、統合アプリ、そしてAmazon Alexa音声アシスタントに至るまで、同社が2021年後半に納車を開始すれば、ドライバーや同乗者はそれらを利用できるようになる。

同社のブランド名を冠したLucid User Experience(Lucid UX)が目指すところは、顧客が求めるテクノロジーを、複雑さや煩雑さを増すことなく、8万ドル(約878万円)から16万9000ドル(約1854万円)の価格帯のクルマに搭載することだ。

「使いやすさ、学習曲線の短さという確固とした原則を基盤にして、迅速なレスポンスと全体的なエレガントさを追求しました」とLucidの設計責任者Derek Jenkins(デレク・ジェンキンス)氏は最近のインタビューで語っている。「過度に技術的であったり、サイエンスフィクション的であったり、あるいはスプレッドシート風であることから離れて、当社のブランドやデザイン精神に一層適合するものへと真の意味で移行したいという気持ちがありました」。

その内装は、Tesla(テスラ)のModel 3やModel Yほどシンプルではないし、ドイツの高級車のようにぎっしり詰まった感じでもない。ジェンキンス氏とそのチームは、ゴルディロックスが選んだお粥のボウルのような「ちょうどいい」テクノロジーを意識した。

「プロジェクト初期に、私はいつもチームにこう伝えていました。『母親にこのクルマに乗ってもらうことを想定して、このクルマでまず実現することを見いだしたいと思っている』」とジェンキンス氏は続けた。「母親は、ライトのスイッチとドアのロックが左側にあることを直感的に認識できると思います。なぜならそれらは常にその場所にあるからであり、そのようなものを掘り下げる必要はありません。あるいは、母親であれば空調はおそらくスクリーン下部にあるだろうと考えるでしょう。大抵そのあたりにあり、伝統的な配置だからです。直感的でシンプルなものにすべきという思いを純粋に抱きながら、印象的な機能や進化するシステムの装備を考慮していきました」。

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ハードウェア

「ガラス製コックピット」と称される湾曲形状の34インチ5Kディスプレイは、ダッシュボードの少し上に設置されている。車内で最も視認性の高いハードウェアだが、特筆すべき要素はそれだけではない。Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)が56インチのハイパースクリーンに採用した技術を使用して、1枚のガラスプレートの下に3つのディスプレイを搭載。左端にあるのはタッチスクリーンで、Lucidはここにウィンドウのデフロスター、照明、ワイパー設定など、最も重要な車両コントロールを配備している。

関連記事:メルセデス・ベンツが高級EVセダンEQSの湾曲56インチ「ハイパースクリーン」発表

中央のディスプレイには、速度とバッテリー残量を表示するインストルメントクラスターが配されている。インストルメントクラスターの右側にはウィジェット機能が実装されており、ナビゲーションや音楽の再生など、ユーザーに応じてさまざまな情報を表示可能だ。インストルメントクラスターは、先進運転支援システムが作動しているかどうかをドライバーが確認する場所でもある。

ハンドルに向かって右側に、Lucidが「ホームスクリーン」と呼ぶタッチディスプレイが位置している。ナビゲーション、メディア、通信機能がここに搭載されている。

中央コンソールエリアには、Lucidが「パイロットパネル」と名づけた別の湾曲スクリーンがあり、そこにはクライメートコントロール、マッサージ機能を含む座席機能、その他の車両設定が映し出されている。ホームスクリーンにあるメニューを下のパイロットパネルにスワイプすると、音楽やナビゲーションの詳細なコントロールを表示することができる。また、ドライバーが追加的なタッチスクリーンを望まない場合は、パイロットパネルを格納して、その背後にあるストレージスペースを利用することも可能だ。

なお、アナログスイッチは、ドアとハンドル、そしてパイロットパネルと上部ホームスクリーンの間のスペースという3つの領域で車内に残されている。ドアに付いているのはウィンドウスイッチと内部ドアラッチだ。センターコンソールのディスプレイの真上には4つの物理的なボタンがあり、エアコンの温度や風量を設定できる。

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ハンドルにはタッチバーと2つのトグルがある。これらのボタンを使って、Alexa音声アシスタントの起動、先進運転支援機能のオン / オフの切り替え、クルーズコントロールによる追従走行の設定、ボリュームの制御などが行える。

「物理的なボタンやタッチスクリーン上でのデジタル操作といったアナログ操作に関する議論を通して、数多くの研究を重ねました」とジェンキンス氏。「その結果、人々がまだ物理的な操作を望んでいる重要な機能があることがわかりました」。

車両には32個のセンサーも搭載されており、その中には、車両の外側にあるノーズブレードの真下に位置する単一のLiDARも含まれている。その下に低めのエアインテークと前向きのレーダーが設置され、他のレーダーセンサーは外側のコーナーに配置されている。バックミラーの後ろのノーズとヘッダ部分には、外部カメラも装備されている。

車内には、インストルメントクラスターの下部に、ドライバーの方を向いたカメラが内蔵されている。このカメラはドライバーモニタリングシステムの一部で、先進運転支援システムが作動しているときに、ドライバーが注意を払っていることを確認するためのものだ。

他に特筆すべきハードウェアとして、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)の21個のスピーカーで構成されるサラウンドサウンドシステムと、エアベントが醸し出すビンテージ風(そしてミアータ風)のディテールが挙げられる。Lucidは、ユーザーがデジタルタッチスクリーンを使って空気の流れの方向を変えるTesla Model 3とは異なり、人が触れて動かすことのできる物理的なエアベントをAirに持たせたいと考えた。しかしLucidは、チクレットスタイルのデザインで、空気の流れをオン/オフするためのサイドタブを追加した大きなエアベントは望まなかった。

解決策は、中央に丸いダイヤルが1つあるスリムダウンされたエアベントだった。ダイヤルをつまんで動かすことで空気の流れを変えることができる。また、特定のベントへの空気を遮断するための開閉も可能となっている。

「これは私たちには画期的なことでした」とジェンキンス氏は笑みを浮かべて語った。「60年代、70年代の車では極めてよく見られたことなので、画期的とは言えないかもしれませんね」。

ソフトウェア

物理的なタッチスクリーンやセンサーの裏側には、機能やサービスを提供するソフトウェアがある。

Lucidは、オープンソースのAndroid Automotiveオペレーティングシステムからスタートし、そこでアプリやその他の機能を構築した。Android Automotive OSは、Linux上で動くGoogleのオープンソースのモバイルオペレーティングシステムAndroidをモデルにしている。Googleはしばらく前から、このOSのオープンソース版を自動車メーカーに提供してきた。近年、自動車メーカーはGoogleと協力して、GoogleアシスタントやGoogleマップ、Google Playストアなど、Googleのすべてのアプリやサービスに組み込まれたAndroid OSをネイティブに構築している。Lucidは、Googleサービスプラットフォームのルートを辿ることはなかった。

Lucidはその後、各種のサードパーティーアプリをインフォテインメントシステムに統合した。そのリストには、現時点でiHeartRadio、TuneIn、Pocket Casts、Dolby Atmos、Tidal、Spotifyが名を連ねている。

Lucidはまた、デフォルトの統合音声制御システムとしてAlexaを採用。さらにLucid Airには、Android AutoとApple CarPlayの付属も予定されている。ユーザーのスマートフォン上で動作し、車のインフォテインメントシステムと無線通信するアプリだ。つまり、ドライバーはこれらのアプリでGoogleアシスタントやSiriにアクセスできる。ただし温度調整などの車両機能は制御できない。

加えて、モバイルとWi-Fi接続が統合され、ソフトウェアをワイヤレスでアップデートできる。Lucidはこの無線アップデート機能を通じて、新しいアプリやサービスを追加していくことが可能になる。

今後の展望

ジェンキンス氏によると、同社はすでに、駐車中にのみアクセスできるゲームやビデオストリーミングなど、さらなるコンテンツをインフォテインメントシステムに追加することを視野に入れているという。

Lucidの設計チームはさらに、Airの将来のモデルイヤーに向けて、リアエンターテインメントディスプレイなどのハードウェアベースの追加も検討している。

「おそらく2023年頃には、それを目にすることになるでしょう」とジェンキンス氏は語ってくれた。「リアシートはすばらしい空間ですから、この取り組みはとりわけ意味のあることだと考えています」。

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Dragonfly)

Lucid Motorsが上場を控えWaymoやIntelなどから幹部を引き抜き

Lucid Motors(ルシード・モーターズ)は、公開企業となる準備を進める中、WaymoやIntel、Xperiなどから人材を引き抜き、経営陣とテクニカル面を主導するチームを増強している。Lucid Motorsは米国時間5月5日、Waymoで働いていたSherry House(シェリー・ハウス)氏が最高財務責任者に就任すると明らかにした。

ハウス氏はWaymoで4年過ごし、直近では財務部長およびIR(投資家向け広報活動)責任者を務めていた。Waymoの前は、Visteon Corporationで経営企画担当副社長を、Deloitte Corporate Financeでテクノロジー・メディア・通信担当マネージングディレクターを歴任した。

Lucid Motorsはまた、以前AppleとIntelで役職に就いていたMargaret Burgraff(マーガレット・バーグラフ)氏をソフトウェア検証担当副社長に、Sanjay Chandra(サンジェイ・チャンドラ)氏をIT担当副社長に、Jeff Curry(ジェフ・カリー)氏を販促担当副社長に指名した。バーグラフ氏は直近ではIntelでグローバルデベロッパーリレーションズ担当副社長を務め、エンジニアリングと世界の独立ソフトウェアベンダーがIntelのプロダクトと協業できるようにするのが仕事だった。同氏はまた、主にテックスタートアップを支援するグローバルベンチャーキャピタルとプライベートエクイティの会社Continuous Venturesでパートナーも務めた。

チャンドラ氏は、Lucid Motorsに加わるために情報担当最高責任者とクラウド運用責任者を務めていたTiVo / Xperiを退職した。同氏はPayPal、Virgin Mobile、Workdayでも働いた経験がある。カリー氏の前職はJaguarブランドでの最高マーケティング責任者同等の役職で、FerrariとAudiにも従事した。同氏はSiriusXMでの副社長クラス役職を含め、自動車業界以外でのマーケティングのキャリアも持つ。そしてブランド戦略コンサル会社Mere Mortalsの創業パートナーでもある。

Lucid Motorsの新規採用は、特別買収目的会社Churchill Capital IV Corpとの合併完了が数週間後に迫る中でのものだ。完了すればLucid Motorsは正式に上場企業となる。サウジアラビアの政府系ファンドが引き続き最大株主となる合併会社の取引株式価値は117億5000万ドル(約1兆2800億円)となる見込みだ。私募増資取引では1株15ドル(約1600円)と設定され、見積もり株式価値は240億ドル(約2兆6200億円)となる。Churchillからの出資と現金で、計約44億ドル(約4800億円)がLucidに入る。

上場によってLucidは、同社初の電気自動車となるラグジュアリーなLucid Airの生産を開始するのに必要な資金を手にする。同社は元々、生産と納車を今春開始する予定だったが、2021年後半にずらした。Lucid Airはまず北米にお目見えし、2022年に欧州、そして2023年に中国でも展開する。

Lucidはまた、2種類目の車両となるGravityという高パフォーマンスでラグジュアリーなSUVを2023年に北米マーケットに投入する。車両はアリゾナ州カサグランデに新設した工場で生産される。7億ドル(約760億円)をかけた同工場建設の第1段階は2020年完了し、生産能力は年3万台だ。最終的に同社はもう3段階かけて工場を拡張し、生産能力を年36万5000台とする計画だ。

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi

Lucid Motorsが中古EV用バッテリーをエネルギー貯蔵システムに再利用へ

Lucid Motors(ルシード・モータース)はラグジュアリーな電気自動車(EV)のバッテリーを2つの用途で使えるようデザインした。商業用顧客と住宅用顧客向けのエネルギー貯蔵システムをすでに実験している同社は電気自動車から出る中古バッテリーを再利用する方法にも目を向けている。

Lucidの初のEVであるラグジュアリーなセダンLucid Airは2021年下半期まで発売されないため、Lucidが数多くの中古バッテリーの処理に取り組まなければならないのは何年も先だ。それでも同社は、まだ展開されていないエネルギー貯蔵事業で中古バッテリーにどのように第2の役割を与えるかすでに計画している。

Lucidによると、同社の車両を動かすバッテリーモジュールはエネルギー貯蔵で使われる予定のものとまったく同じであるため「第2の役割」に適している。同社はすでに300kWhの設置型バッテリー貯蔵システムのプロトタイプをエンジニアリングラボに建設した、と同社の主任エンジニアでプロダクト担当上級副社長のEric Bach(エリック・バッハ)氏はTechCrunchに語った。そのシステムのバッテリーは新しいものだが、それらを中古バッテリーと交換することを妨げるような「テクニカル上の制限」はない、と同氏は述べた。同社のCEO兼CTOのPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は以前、Tesla(テスラ)が新しいバッテリーを使っているようなエネルギー貯蔵システムをゆくゆくは構築する計画だと述べていた一方、同社がプロダクト向けの第2の役割への応用について言及したのは今回が初めてだ。

バッテリーは通常、一度EVから取り出されると充電容量は約70%となる。つまり、もう10年ほど活用できる可能性があることを意味する。General Motors(ゼネラルモーターズ)やFord Motor(フォード・モーター)、Audi AG(アウディAG)などの自動車メーカーは、残っている価値を引き出す目的で第2の活用パイロットプロジェクトをすでに開始した。

バッハ氏はLucid MotorsのEVで使われるバッテリーを、活用できる期間の終わりに達した後に専門のサービスセンターを通じて、あるいは顧客が車両を新しいものに交換するときに回収すると説明した。バッテリーが戻ってくると、バッテリーパックからモジュールを回収して品質チェックを行う。同社の車両はそれぞれバッテリーパックからモジュールレベルに至るまでのデータを提供するビルトインセンサーを搭載していて、各モジュールの状態を判断するのに使えるとバッハ氏は話した。物理的テストを終えると、モジュールは出荷される製品に配置されることになる。

貯蔵システムには部品が追加される。家庭向けシステムではDCからACへのインバーター、冷却システム、安全スイッチが含まれる。実際のバッテリーはLucidのプロダクトと一貫性がある。

Lucidは再利用のバッテリーを家庭と産業での応用にどのように振り分けるか決めていない。

「個人的には産業向け応用でのモジュール活用がより適していて、簡単だと思います。鍵となるメトリックはkWhあたりの価格ですから」とバッハ氏は話した。

Lucidの車両がクルマの解体業者に持ち込まれた場合、バッテリーパックをLucidに返す解体業者にインセンティブを与えるかもしれない、とバッハ氏は説明した。たとえそうならなくても、EVバッテリーの原材料の価格は上昇し続けているため、解体業者がバッテリーパックを企業やリサイクル業者に販売する事業を展開することは大いにあり得る。

まだプロダクトがなく、販売も少量から中量が予想される現時点で、Lucidは材料リサイクルそのものには着手していない。当面、同社はリサイクル事業を韓国のLG化学のようなバッテリーサプライヤーに委ねる。

「長期的には我々はまだスタート地点に立ったばかりです。数年のうちにバッテリー製造と、該当するエネルギー貯蔵デバイスを作るのに必要なすべてのもののフルバリューチェーンを計画することが想像できます」とバッハ氏は話した。「ですので、将来はボリュームが増えるにつれ必ず理に適います。より多くのサプライチェーンを含めて原材料を回収する持続可能な方法にすることにチャレンジする必要があります」。

LucidはLucid Airにピンポイントでフォーカスしており、家庭用バッテリーシステムを一般の人が目にするのは数年先かもしれないとバッハ氏は述べた。それまでLucid Airには双方向充電能力が搭載される。これにより顧客はクルマから家に給電できる。

「本質的にそれは今後展開される初の家庭バッテリーシステムです」と同氏は話した。

人的に、そして資金的にどれくらいのリソースをLucidがエネルギー貯蔵事業に注ごうとしているかは不透明だ。そうした詳細は同社の正式上場後まで乏しいままだろう。同社は2021年3月に特別買収目的会社であるChurchill Capital IV Corp.との合併を通じて上場会社となることで合意したと発表した。白紙小切手会社と電気自動車スタートアップとのこの手の取引としては最大とされている。

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サウジアラビアの政府系投資ファンドが引き続き最大株主となる合併会社の株式価値は117億5000万ドル(約1兆2827億円)となる。PIPE(上場企業の私募増資)取引の価格は1株あたり15ドル(約1640円)で、仮の株式価値は240億ドル(約2兆6170億円)が見込まれる。

調達する資金はLucid AirとSUVのマーケット展開、ならびにアリゾナ州にある工場の拡張に使われる、とローリンソン氏は以前TechCrunchに語った。同社は生産能力を年36万5000台とするために今後数年にわたり3段階に分けて工場を拡張する計画だ。7億ドル(約764億円)かけた第1段階は2020年末に完了し、年間生産能力は3万台だ。

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nariko Mizoguchi

EVのLucid MotorsがSPAC合併で上場へ、2021年下期に北米でLucid Airの販売開始

Lucid Motors(ルシード・モーターズ)が特別買収目的会社(SPAC)であるChurchill Capital IV Corp.との合併を通じて公開企業となることに同意した。これまでのSPACと電気自動車スタートアップ間の取引で最大のものとなる。

サウジアラビアの政府系ファンドが引き続き最大株主となる合併会社の合併取引における株式価値(合併後新会社の株式価値)は117億5000万ドル(約1兆2370億円)となる。上場企業の私募増資は1株あたり15ドル(約1580円)で、形式上の企業価値は240億ドル(約2兆5270億円)になる。発表の1週間以上前にBloomberg(ブルームバーグ)が匿名情報筋の話として合併交渉が最終段階にきていると報じていた

Lucidのケースは、いくぶん企業価値は小さいArrivalCanoo、Fisker、Lordstown Motorsなど2021年発表された他の電気自動車スタートアップのSPAC合併に続くものだ。EVgoやChargePointなど、いくつかのEVインフラ企業もまたSPAC合併を通じて公開企業となった

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Lucidは最も合併が予想された企業だったかもしれない。何週間にもわたって自由奔放に繰り広げられていた誇大広告と憶測によって、上場時に1株10ドル(約1050円)だったChurchill Capital IV Corp.の株価は2021年1月以来470%超上昇した。うなぎのぼりの株価は合併の詳細発表後に30%超急落した。

私募増資とChurchillからの現金によって、Lucidの調達総額は約44億ドル(約4630億円)になる。この資金は同社の計画を加速させ、拡大するのに使われる。同社は2021年下期に北米でLucid Airの生産と納車を開始する計画だ。これは注目すべきタイムラインの後ろ倒しで、同社は以前、2021年春の納車開始を目指していた。Airは2022年に欧州で発売され、翌2023年に中国にも投入される。重力パフォーマンスに優れた高級SUVは2023年に北米マーケットで発売される見込みだ。車両はアリゾナ州カサグランデに新設した工場で生産される。

資金は2種の車両のマーケット投入とともにアリゾナ州の工場を拡張するのにも使われる、とCEO兼CTOのPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は米国時間2月22日に述べた。同社は生産能力を年36万5000台にするために今後数年かけて3段階で工場を拡大する計画だ。7億ドル(約740億円)をかけた工場拡張工事の第1段階は2020年末に完了し、年生産能力は3万台となる。

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今回の合併は、EVテクノロジーを他の自動車メーカーのようなサードパーティーに提供したり、住宅・商業・ユーティリティセグメントのエネルギー貯蔵に生かすというビジョンにLucid Motorsが目を開くのに役立つ、とローリンソン氏は述べた。

EV企業の事業を拡張することは安くもなければ、簡単でもない。Lucidは数年前に、超高級セダンAirの生産に必要な資金を提供する投資家を探すのに苦労し、万事休すのぎりぎりのところまでいった。結局、2018年9月にサウジアラビアの政府系投資ファンドがLucid Motorsに10億ドル(約1050億円)投資することに同意した。

Lucidは2007年にAtievaとして始まり、Teslaの元副社長で役員だった Bernard Tse(バーナード・ツェ)氏と、EVバッテリーテクノロジーの開発に注力していた起業家のSam Weng(サム・ウェン)氏によって設立された。初期の研究、開発そして部品と全体的な電動アーキテクチャの最終的な進展はLucidの将来にとって重要な基礎となった。同社はEVを生産するという目標とともに2016年末に登場した(同社は数年間静かにこの取り組みを進めていた)。2013年にTeslaを辞めてLucidにCTOとして加わったローリンソン氏はこの新たなミッションの原動力となっている。同氏はのちにCEO職と責任を引き継いだ。

Lucidは往々にしてTeslaの競合相手と目される一方で、ローリンソン氏はAirがドイツの自動車メーカーのガソリン車のフラッグシップMercedes S ClassのライバルになるはずだとTechCrunchに語った。2月22日に公開された投資家向けのプレゼンテーションは「Teslaはイノベーティブだがラグジュアリーではない」という同氏の先のコメントを反映している。Lucidは自らを「ポスト・ラグジュアリー」と称し、「確立されたラグジュアリー」ブランドのAudi、BMW、Mercedes-Benzと競合する、とした。

LucidはTeslaを手本にしていて、大量生産が始まればより安価なEVを提供する計画の概略を示した。

ローリンソン氏が引き続きCEOとCTOを担う。合併は2021年第2四半期にクローズする見込みだ。

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi

セダンタイプの電気自動車Lucid Airの普及モデルは実質約736万円で登場

電気自動車メーカーのLucid Motors(ルーシッド・モータース)は、ついにセダンタイプの電気自動車Lucid Airの最も安価な車の価格を明らかにした。価格は7万7400ドル(約815万円)からで、米国では多くの人が7500ドル(約79万円)税額控除が受けられるので実際の価格は6万9900ドル(約736万円)になる。

Lucid Airのこの低価格バージョンは、当然のことながら装備が少なくなっている。ただしLucid Motorsによると、480馬力のパワートレインを搭載しており、408マイル(656km)の走行が可能だという。デュアルモーター、全輪駆動バージョンも利用できる。

このモデルは、Lucidの成功に不可欠なものだ。同社は以前、より高価格なLucid Airセダンのスペックと価格を発表した。今回発表されたモデルはほかのモデルよりも大幅に安価で、競争力のある機能を提供しながら、より多くの購入者にリーチすることができる。

本日までは同社は、低価格モデルが8万ドル以下になることだけを明言していた。

TechCrunchとの最近のインタビューの中で、LucidのCEOであるPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は「Lucid Airが8万ドルよりも驚くほど安い価格で提供されるだろう」と語っていた。

Lucid Airは、Tesla(テスラ)によって支配されている電気自動車市場に投入される。Lucid AirはTesla Model Sと同じような価格で、デュアルモーター、全輪駆動、幅などの仕様もほぼ同じだ。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Lucid Motorsのウェブサイトで最新EVの3Dモデルを作成、ディーラーでVR体験が可能

Lucid Motors(ルシード・モータース)は、印象的な外観の最初の生産車両を発表したばかりだ。確かにこのクルマはすごいのだが、ここでは同社の新しいウェブサイトについて触れておきたい。同社のウェブサイトは、ユーザーが車の3Dモデルをオンラインで作成し、同社のディーラーでVRで体験ができるという、素晴らしい購入体験を特徴としている。なお、まだローンチからあまり時間がたってないためか、このサイトはときどき動きが鈍くなるが、いずれ改善されるだろう。

ツールの使い方は、ビデオゲームのキャラクターを構築するようなものだ。モデルを選択し、いくつかの色を追加し、別の外観を得るためにモデルを回転させればいい。黒が気に入らない場合は、もろろん赤に変えることもできる。ズームイン、ズームアウト、ホイールの変更も可能で、画像はその都度更新される。

ビデオゲームには何年も前からこの機能が備わっていたので、特別に新しいコンセプトではない。しかし、いくつかの自動車メーカーは、ユーザーが色や装備を変更できる同様の機能をウェブサイトで提供しているが、私はLucid Motorsほどの豊富な機能のウェブサイトは見たことがない。同社のウェブサイトはメルセデス・ベンツのオンラインショッピングツールが最も近いかもしれないが、このクオリティーの3Dで見られるのはLucid Motorsだけだ。

顧客は自分の好みに合わせて車両をカスタマイズ後、そのデータをLucid Motorsのプロフィールに保存しておけば、Lucid Motorsのショールームに行ってVRで体験することができる。これらのショールームには、Lucid MotorsのシートとVRヘッドセットを備えたディスプレイが設置されており、同社の従業員がユーザーが保存した車をVRシステムに読み込み、ユーザーは車が作られる前に車を体験できる。なお同社は、米国内に20店のショールームを建設する予定とのこと。

このツールは、新型コロナウイルスの感染蔓延を受けて意図的に作られたようだ。ユーザーはディーラーに行く前に、車両について取得できる情報量を大幅に増やせる。そして、販売店では車に乗らずに車を体験できる。

Lucid Motorsにとってこの体験は、Tesla(テスラ)が顧客に提供するものよりもはるかに没入感がある。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Lucid MotorsのSUVタイプの完全電気自動車「Lucid Gravity」をチラ見せ

Lucid Motors(ルシード・モータース)は米国時間9月9日、電気自動車ラインアップの第2弾モデルをチラ見せした。Lucid Gravity(ルーシッド・グラビティ)と呼ばれるSUVだ。

Lucid Gravityは、9月9日にライブストリームされたイベントで明らかにされた豪華な完全電動セダン「Lucid Air」に続くモデル。Gravityは、Airと同じプラットフォームを採用し、すでに設計段階に入っており、この夏に屋外で目撃された実用的な試作車がすでにある。Lucid MotorsのCEO兼CTOであるPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は後に、このSUVの存在を明らかにしていたが、同社がSUVの写真を公開したのはこれが初めてだ。

SUVについて詳細が明らかではないが、9月9日にに公開された写真はいくつかのヒントを提供している。

AirとGravityは、いくつかのデザイン上の特徴を共有しており、特にトランクのアウトラインと単一の長いテールライトは、Lucidのデザイン担当副社長Derek Jenkins(デレク・ジェンキンス)氏が最近のインタビューでTechCrunchに語ったもので、これは同社が将来発売する車に現れるであろう特徴だ。

「トランクの開口部が車両の側面にあるため、このように非常にすっきりとしたリアエンドと、シングルピースのテールライトが可能になり、非常に特徴的なデザインになっています」とジェンキンス氏はLucid Airのデザインについて説明した。ジェンキンス氏は、将来の車にはLucid Airに見られる長いライトブレードが搭載される可能性が高いと指摘していた。SUVの写真にはフロントが写っていないので、今のところそのライトブレードが搭載されるかどうかは謎のままだ。

また写真からは、Lucid Motorsが車用のアクセサリーを作成していることがわかる。例えば、屋上のストレージユニットなどだ。

Lucid MotorsはSUVの発売時期を明らかにしていないが、ローリンソン氏は「次の車両は2023年に生産を開始する」と述べている。

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Lucid Motors初の完全電気自動車「Lucid Air」を写真で見る

Lucid Motors(ルシード・モータース)は米国時間9月9日、開発に数年を費やした電気自動車の高級セダン「Lucid Air」をライブストリーミングイベントで発表した。

Airは、目を見張るような性能と、メルセデスSクラスと同じ高級品カテゴリに入る技術を兼ね備えている。Airの価格は、主力機種「Dream」の最大16万9000ドル(約1800万円)から、7500ドルの連邦税額控除を除いたベースモデルの8万ドル(約850円)以下まで幅がある。

この車には全部で4つのバリエーションがあり、それぞれのバッテリーの航続距離は約400マイル(約643km)から約517マイル(832km)の間でわずかに異なる。32個のセンサーとドライバー監視システム、イーサネットベースのアーキテクチャを採用している。高度な運転支援システムを搭載し、すべての高速道路上でのハンズフリー運転をサポートする。

Airの内部は、テクノロジーとドライバーのニーズのバランスが取れたシンプルなデザインになっている。34インチの湾曲ガラスを採用した5Kディスプレイは、運転手の前のダッシュボードに浮かんでいるように見える。中央のタッチスクリーンは格納式だ。一方で、いくつかの物理的なコントロールは、ステアリングホイールとセンタースクリーンのすぐ上に備わっている。

Airのデザインは、ボタンやタッチスクリーン、トグルが詰まったものではなく、正確で思慮深いものとなっています。TechCrunchはまだ市販車の車内は実際には見ていないが、Lucid Motorsは多くの写真を公開している。以下でAirの内部と外装をチェックしてほしい。

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Lucid Motorsが待望のセダンタイプの電動自動車「Lucid Air」を一般公開

Lucid Motors(ルーシード・モーターズ)のCEO兼CTOであるPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は、電気自動車を別のレベルに引き上げる方法について明確なビジョンを持っていた。しかし、Tesla Model Sの元チーフエンジニアであった同氏も、それがこれほど長い時間を要するとは思っていなかっただろう。

Lucid Motorsが電気自動車の生産を発表してから約4年が経過した米国時間9月9日、同社はオール電化の高級セダン「Lucid Air」の最終バージョンを発表した。Airは、目を見張るような性能を備えており、航続距離は最大517マイルと推定される。豪華さや雑然とした印象を与えることなく、テクノロジーとラグジュアリーのバランスを取ったデザインとなっている。

4つのバリエーションのうち2つ、16万9000ドル(約1800万円)のフラッグシップモデルのDream Editionと13万9000ドル(約1475万円)のGrand Touring(グランドツーリング)モデルは、今年アリゾナ州カサグランデの新工場で生産が開始される。これらのバリエーションは、2021年春に納車を開始する予定だ。残りの2つのバリエーションは、価格9万5000ドル(約1000万円)のTouring(ツーリング)モデルと8万ドル(約850万円)を少し下回るベースモデルで、それぞれ2021年末と2022年の生産が予定されている。なお価格はすべて、7500ドル(約80万円)の連邦税控除前の数字だ。

Airは、メルセデスSクラスに取って代わるEV車となることを目指しており、ローリンソン氏によれば「電気自動車というカテゴリーには今まで存在しなかったタイプ」だという。

9月9日の発表に先立ち、最近のインタビューでローリンソン氏は「Tesla Model Sはプレミアムモデルであり、美しく設計されていて超破壊的ですが、EVスペースではメルセデスのSクラスに取って代わるものではなく、私たちが提供しているものです」と語っていた。

Airは、控えめながらも贅沢な雰囲気を醸し出している。車内は広々としている。、ローリンソン氏とデザイン担当副社長のDerek Jenkins(デレク・ジェンキンス)氏はこれを「クリーンシートアプローチ」と表現している。同社は「電気駆動系統の小型化により、車という三次元パズルを再定義し、外見はよりコンパクトで車内より広くという空間コンセプトを実現しています」とローリンソン氏。「テスラのModel SやポルシェのTaycan(タイカン)よりも車体は短くて細いことを付け加えた。

この車の4つのバリエーションは、デュアルモーター、全輪駆動のアーキテクチャを介して、さまざまなパフォーマンスレベルを提供する。Dream Editionは1080馬力で、ゼロから60マイル(約96km)まで2.5秒で加速できる。このパワーと引き換えにDream Editionの航続距離は465マイル(748km)となっている。一方、Grand Touringモデルは800馬力で、3秒で同じ加速が可能だが、最高の航続距離は517マイル(832km)となっている。

Airには、32個のセンサー、ドライバーモニタリングシステム、イーサネットベースのアーキテクチャが搭載され、高速道路でのハンズフリー運転をサポートする先進運転支援システムも搭載する。

車内では、34インチの湾曲ガラス製5Kディスプレイがドライバーの前に設置され、ダッシュボードの上に浮かんでいるように見えます。中央のもう1つのタッチスクリーンは格納式で、より多くの収納スペースを確保している。また、ボリュームの制御や車両に統合されているADASとAmazon Alexaをアクティブにするためのいくつかの物理的なコントロールは、ハンドルと中央画面のすぐ上に備わっている。中央のタッチスクリーンの下には、無線充電、カップホルダー、USB-Cポートなどが用意されている。

Airオーナーは、車のロックやロック解除など、車を制御・通信するアプリを使うことになる。将来的には、オーナーの身元を確認する顔認証機能も搭載される予定だ。

バッテリー開発から電子自動車メーカーへの壮大な旅

2007年に別の名前と目的でスタートしたLucid Motorsにとって、これは壮大な旅だった。同社は、元テスラの副社長兼役員であるBernard Tse(バーナード・ツェー)氏と起業家のSam Weng(サム・ウェン)氏によって設立された、電気自動車用バッテリーの開発に特化したAtieva(アティバ)という会社から始まった。ローリンソン氏はTechCrunchに「初期の研究・開発、そして最終的にはコンポーネントや全体的な電気アーキテクチャの進歩のため、当時の仕事は現在のLucid Motorsにとって非常に重要なものになる」と語った。Atievaはその後フォーミュラEのバッテリーサプライヤーとなり、デザインと性能の向上にも貢献することになる。

Lucid Motorsがが電気自動車を作るという新たな目的を公言したのは、2016年の末のことだった(同社はすでに数年前から静かに取り組んでいたが)。2013年にテスラを離れてCTOとしてLucid Motorsがに入社したローリンソン氏は、この新たなミッションの推進役の1人だった。同氏は後にCEOの肩書きと責任を負うようになった。当時のLucid Motorsは、自動車メーカーになるという困難で莫大な資金が必要な課題への道のりを順調に歩んでいるように見えた。

「自動車会社を始めるほど狂った人はいないだろう」ローリンソン氏は最近TechCrunchに語った。「我々は2017年初頭に大きな期待を持って出てきたが、適切な投資家を見つけるのに時間がかかった」と続けた。

これは少し控え目な表現だ。Lucid Motorsは社名変更後すぐにアリゾナ州に工場を建設すると発表し、私が2017年後半に乗ったアルファプロトタイプのAirを披露した。しかしその後、投資家の取り込みの進捗は鈍化し、その後は完全に失速していた。

「その段階では、投資家コミュニティは自動運転とロボット工学のアイデアに惚れ込んでいたと思います」とローリンソン氏。「より優れた電気自動車を手に入れるには、まだ何かしらのマイルストーンがあるとは誰も信じていませんでした。そして私は、それがまだ実現されていないと言い続けていました。テスラは素晴らしい仕事をしていますが、まだ成功しているとは言えません。電気自動車からはそれ以上のアイデアが出てきて、耳をつんざくほどでした」と語った。

投資家を確保するのに数カ月かかり、工場の建設プロジェクトは宙に浮いていた。「当時は会社として最も暗い時間だった」とローリンソン氏は振り返った。

2018年9月、Lucid MotorsはサウジアラビアのSovereign Wealth Fund(ソブリン・ウェルス・ファンド)が10億ドル(約1060億円)を投資することを約束したと発表した。この発表は、テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏が、「テスラを1株420ドルで非公開化することを検討しており、飛躍するための適切な資金を確保している」とツイートしたわずか6週間後に行われた。マスク氏は、すでにテスラの株式の5%近くを所有しているサウジアラビアの富裕層ファンドが、テスラの株式公開から非公開への移行を支援することに興味を持っていることを明らかにした。

Lucid Motorsとサウジの富裕層ファンドとの間で行われた10億ドルの投資取引は2019年春に終了した。この資金によって、Lucid Airのエンジニアリング開発とテストが完了し、アリゾナ州に工場を建設。そして、北米を起点とした小売戦略のグローバル展開を開始し、生産体制に入れるようになった。

Airがようやく発表されたことで、同社は今後、次のタスクである生産と配送に注力することになる。

画像クレジット:Lucid Motors

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Lucid Motorsのオール電化高級セダンLucid Airの廉価版は850万円以下で登場か

何カ月にもわたってチラ見せや発表が行われてきたLucid Motorsは、9月9日のライブストリームでついに初のオール電化高級セダンLucid Airを発表する。例のごとく、大きな発表の前日にちょっとしたニュースが飛び込んできた。

同社は以前、Lucid Airのハイエンドモデルを提供することをほのめかしていた。Bloombergのレポートによると、Dreamと呼ばれるフラッグシップモデルの価格は16万9000ドル(約1800万円)で税控除後は16万1500ドル(約1710万)になると予想されている。同レポートによると、同社は連邦税控除後の価格が13万ドル(約1380万円)台前半のGrand Touringと、10万ドル(約1060万円)以下のTouringモデルも生産するという。

TechCrunchは、8万ドル(約850万円)以下の価格の4番目の安いベースモデルがあることを確認した。ベースモデルのLucid Airからどれくらい安くなるのか、いつ発売されるのかは不明だが、自動車メーカーは多くの場合、最も高価なモデルを先に生産し始める。同社がこの戦略に従えば、ベースバージョンは2021年後半か2022年まで発売されないだろう。

ベースモデルのLucid Airの価格が8万ドル以下の場合、Tesla Model Sと直接競合することになる。Lucid Motorsは以前、ベースモデルのほうが航続距離が短くなる可能性はあるものの、Lucid Airの米国EPAの推定航続距離は517マイル(約832km)であることを明らかにしていた。EPAがその航続距離を検証した場合、Lucid Airはテスラを含む、現在道路上にある他のすべてのEVを追い越すことになる。ベースモデルの航続距離が400マイル(約643km)を超えた場合、Model Sの販売にさらに影響する可能性がある。

Lucid Motorsはすでに、Lucid Airは4分の1マイル(約400m)を9.9秒で走ることができるなど、市場に出回っているほとんどの市販車よりも速いことなどを詳細を明らかにしている。しかし、見込み客にとってより魅力的なのは、高速道路でのハンズフリー運転をサポートするために設計された車両の高度な運転支援システムであるかもしれない。

今夏の初め、同社はLucid Airに32個のセンサー、ドライバーモニタリングシステム、イーサネットベースのアーキテクチャを搭載し、DreamDriveと呼んでいる先進運転支援システムを搭載することを明らかにした。重要なのは総数ではなく、種類と場所、そしてもちろんソフトウェアだ。これまでのところ、同社はハードウェアの詳細を提供しているのみに留まっており、詳細は不明だ。

Lucid Airは、1つのLiDAR(ライダー)、レーダー、カメラ、超音波センサーが備わっている。LiDARとは、レーザー光を使用して距離を測定し、車の周りの世界の高精度な3Dマップを生成するする機器だ。通常、LiDARは自動運転車に搭載されるもので、消費者が購入・運転する市販車やトラック、SUVでは使われることはない。Lucid Motorsによると「同社の長距離LiDARセンサーは車両の前部に配置される」と説明している。

同社は以前、米国アリゾナ州の新工場で2021年初頭にLucidを生産すると発表していたが、新型コロナウイルスの感染蔓延による生産スピードの減速のため、予想よりも約3カ月遅れている。アリゾナ州カサグランデの工場では6月上旬に製造が再開された。当時、同社は今年中に第1フェーズを完成させることを目標にしていたという。Lucid Motorsは、屋内退避指示のために一時的に休止していた、カリフォルニア工場での車両開発作業も再開している
画像クレジット:Lucid Motors

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Lucid Motorsが来週発売の電動セダン「Lucid Air」で9.9秒のクォーターマイルを達成、テスラを破ったと主張

米国カリフォルニア拠点の電気自動車メーカーであるLucid Motors(ルシード・モータース)は、電動セダン「Lucid Air」の発表日に設定されている来週、Tesla(テスラ)をターゲットにすることが明らかになようだ。ここ数週間、同社は充電時間、推定航続距離、双方向のパワーフローなど明らかにしてきた。そして本日米国時間9月12日、クオーター(4分の1)マイルタイムを含むLucid Airの注目すべき側面を明らかにした。Lucid Airはどのテスラ車よりも速いことをうたっている。

Lucid Motorsによると、Lucid Airは9.9秒でクオーターマイル(約400m)を走ることができる。これはテスラのModel Sはもちろん、市場に出回っているほとんどの市販車よりも速い。

もちろん、この速度を出すにはコストがかかる。第一にドライバーは、信号機に近づくと速度を落としたり、停止させる必要がある。そして、安全のためドライバーは10秒未満でクォーターマイルに到達することを期待すべきではない。Lucid Motorsは、経験豊富なドライバーの技術と、ウォームアップ済みタイヤを使ってトラック上で達成したのだ。

Lucid Airは、各車軸にモーターを利用した1080馬力のパワートレインを搭載している。モーターを組み合わせると、2.5秒で時速60マイル(約96km)まで加速できる。確かにこれはテスラのModel Sよりも速い。

Lucid Motorsは2016年に最初にLucid Airを発表。ようやく量産バージョンの生産をスタートさせ、顧客が購入できる準備が整った。航続距離は517マイル(約832km)。クオーターマイルの加速については、ほとんどのエキゾチックなスーパーカーの大半に打つ勝つことができるだろう。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

電気自動車のLucid Airがテスラ車を上回る推定EPA航続距離832 kmを達成

Lucid Motors(ルシッド・モータース)は米国時間8月11日、近日発売予定の全電動ラグジュアリーセダンが1回の充電で517マイル(832km)走行可能であると発表した。米国EPAで承認されれば、これまでに発売されたどのEV(電気自動車)の記録も打ち破るものであり、Tesla(テスラ)をも上回る。

この推定EPA航続距離は9月6日のLucid Air(ルシッド・エア)発表に先立って公表された
。メーカーによるとこの数値はFEV North America, Inc.という第三者企業がミシガン州オーバーンヒルズで実施したテストによって確認された。

Lucid Motorsは、サウジアラビアの主権国家資産ファンドが支援する会社で、同社のセダン車であるAirの詳細を正式発表の数週間前から公開している。0.21という抵抗係数や最新運転支援システムを支える 一連のハードウェア(未訳記事)、会社の販売戦略(未訳記事)などを次々と発表してきた。

今回の発表で注目されるのは、517マイルという数字が過去数年で大きく伸びた結果であることだ。Lucidは2017年にAirのアルファプロトタイプを発表した時、400マイル以上の航続距離を約束した。Lucid MotorsのCEO兼CTOであるPeter Rawlinson(ピーター・ローリンソン)氏は、同社は数々の技術的ブレークスルーを達成することで、バッテリー容量を減らしながら推定EPA517マイルを達成したと語った。

正式なEPA航続距離が550マイル以上になる可能性もある、とローリンソン氏は最近の本誌インタビューで語っている。

測定方法

517マイルという数値は、EPAのMulticycle Test Procedureと呼ばれる標準調整係数を用いた手順で決定された。テストでは、1回の充電で調整前航続距離738マイルを記録した。他の電気自動車と同様、これを標準調整係数である0.7を使って調整する(738 x 0.7 = 516.6)。

Tesla車の調整係数は0.75であり、これには同社の高度な空気力学や暖房、換気、空調システムなどが加味されている。ローリンソン氏は、ひと度、EPAが同社のHVACシステムや空気力学のデータを受け取れば、高い標準調整係数を与えられると信じている。もしEPAがLucidのテストを承認し、0.75の調整係数を適用すれば、Airの航続距離は553.5マイルまで伸びる可能性がある。

ここまでの道のり

Lucid Motorsは2007年に現在とは異なる名前とミッションをもって設立された。当時の社名はAtievaで、電気自動車用バッテリー技術の開発に焦点を合わせていた。その後電気自動車の製造へと切り替え、2016年に社名を変更した。

しかしAtievaも消えてはいない。現在はLucidの一部門として、2018年以来フォーミュラEレースに出場するすべてのレーシングカーにバッテリーパックを供給している。Atievaは2022年までバッテリーパックを提供する契約をフォーミュラEと結んでいる。同社はこの2年間でフォーミュラEレースから多くのことを学び、その知識をLucid Airに反映させたとローリンソン氏は語った。

ローリンソン氏はバッテリーセルの化学構造について詳細を語らなかったが、バッテリーセルのサプライヤーであるLG Chem(LG化学)と化学組成を共同開発したことは明かした。

Lucidのバッテリー技術は今回の航続距離を達成するための重要な要素だ。しかしそれだけではない、とローリンソン氏は強調した。

「私のやりたいことは、効率による航続距離の向上」だと同氏はいう。「誰もがバッテリー技術がすべてだといっているようだが、それは違う。バッテリー技術は一部分にすぎない」

ローリンソン氏は、本当に大切なのは最小限のバッテリーで最大の航続距離を実現することだという。バッテリー効率を上げることで、Lucidは車の重量とコストを下げることができる。現在同社は、Lucid Air でkWh当たり4マイル以上を達成している。ローリンソン氏の目標はkWh当たり5マイルだ。

画像クレジット:Screenshot/Lucid Motors

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Lucidが電気自動車の販売・サービス拠点を20カ所に開設

電動セダンのLucid Airは2020年9月9日にデビューする予定だが、米国時間7月8日にLucidはそれらの車を販売し、サービスする計画の詳細を発表した。同社によると、2021年までに20カ所のいわゆる「スタジオ」とよばれるサービス拠点を開設するという。これらの拠点は北米全域に設置され、Tesla(テスラ)の顧客拠点と似たような役割を果たす。

現時点で明かされているスタジオとサービスセンターの所在地は、カリフォルニア州ビバリーヒルズの2拠点、サンノゼ、ウェストパームビーチ、ニューヨーク市、DCメトロエリア、カリフォルニア州ニューアークにあるLucidのシリコンバレー本社だ。

Lucidはこれらの販売店に電話をかけないように注意している。なぜなら、販売会社は州の規制を遵守する必要があるからだ。多くの州では、実店舗をつうじて直接顧客に自動車を販売することを禁じている。その代わり州の規制により、自動車メーカーは第三者、つまり独立したディーラーを利用して取引を行うことが義務付けられている。テスラと同様、Lucidのこれらのロケーションはブランド認知度を高め、顧客のオンライン購入を支援する。

サービスに関しては、Lucidはモバイルサービスプロバイダーや衝突修理センターを含む認定サービスセンターのネットワークを構築している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter