Microsoftは、創業12年のコネチカットの企業Cycle Computingを買収したことを発表した。Cycle Computingは、企業が高性能コンピューティングジョブ、大規模なデータワークロード、その他のクラウド内「大規模コンピューティング」ジョブを統合することを支援する会社だ。買収金額は明らかにされていない。
MicrosoftはCycle Computingの専門知識を用いて、こうしたハイエンドのジョブ向けのAzureサービスを改善しようとしているが。Cycle ComputingのフラッグシップサービスであるCycleCloudは、幅広い範囲のクラウドとオンプレミスプラットフォームをサポートして来た。Microsoftによれば、Cycle Computingの技術は、同社のLinuxベースの高性能コンピューティングワークロードのサポートを改善するのに役立つだろうと述べている。
Cycle Computingの現在の顧客には、Novartis、Pacific Life、MetLifeなどを含む主要な製造、保険、バイオテクノロジー、そしてメディア企業が含まれている。Cycle Computingは自力で資金調達を行なったために、真の意味で資金調達ラウンドを行なったことはない。同社によれば、そのサービスは今年は約10億コア時間を提供し、12ヶ月毎に2.7倍の成長を遂げているという。
MicrosoftのAzure担当の副社長、Jason Zanderは本日の発表の中で「私たちは既に、人工知能、IoT、そしてディープラーニングの分野で、Azureの爆発的な成長を経験しています」と書いている。「顧客は、ワークロードをより迅速かつ効率的に処理する方法を模索し続けていますので、大規模な拡張性のあるアプリケーションに関する深い専門知識を持つCycle Computingは、マイクロソフトのチームに参加してもらうのに相応しい会社なのです」。
Cycle Computingの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のJason Stoweは、Microsoftが引き続き競合するプラットフォームに対するサポートを開発するかどうかは不明だが、彼の会社は既存の顧客を引き続きサポートすると述べている。われわれはこの点を明確化するためにマイクロソフトに連絡をとり、情報が得られ次第この記事を更新する予定だ。
アップデート: 以下に示すものがMicrosoftからの回答だ、どうやらMicrosoftは既存の顧客のサポートは続けるものの、AWS並びにGCPに関する新しい開発は行わないということのようだ:「私たちはAWSやGoogle Cloudを利用している顧客のサポートは継続します。この先リリースされるMicrosoftのバージョンはAzureに焦点を当てたものになります。もし顧客がAzureへの移行を選択した場合には、シームレスな移行体験を提供することを約束します。
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(翻訳:Sako)