MicrosoftがApple製品下取りサービスを拡張: 状態の良い中古iPhone 4S/5を200ドル以上で

あなたの手からなんとかしてApple製品を取り上げたいMicrosoftは今日(米国時間9/27)から、同社の下取りサービスを拡張して、旧型のiPhoneを換金してくれる。

もしもあなたが“優しく使用した”状態の良いiPhone 4Sや5を持っているなら、Microsoftはそれに200ドル以上を払う。た・だ・し、それはMicrosoft Storeのクレジットなので、AppleのハードウェアをMicrosoftのグッズと交換する、ということなのだ。

Microsoftは、何をどうしてほしいのか? iPhoneを手放してSurface 2の予約注文やWindows Phoneの携帯電話Lumiaをトライしてほしいのだ。Microsoftはお金持ちであり、モバイルのマーケットシェアがほしい。この二つの状況から、当然のように出てくる戦略だ。

Microsoftは、iPadに関しても同社のストアのクレジットをくれる。つまり、Microsoft製品と競合するApple製品を持ってる人からそれを買い上げて、自社のハードウェアに乗り換えてほしいのだ。同社は、PCに関してこんなことをしたことはない。Microsoftが自社製品としてPCを製造ないし販売したことは、一度もないからだ。

ある意味でこれは、果敢な動きだ。長年Apple製品を使ってきた人が、同社のハードウェアを必ず気に入る、という方に大金を賭けているからだ。ただしそうやって大量のApple製品を集めた結果がどうなるか、それはまだ分からない。今から分かっていたら、賭(かけ)とは言わない。

MicrosoftはNokiaのハンドセットビジネスを買収中だし、自らOEMになることを選んだ第一世代のSurfaceに代わる新しいSurfaceを発表したばかりだ。Microsoftのデバイスビジネスはいまだによちよち歩きだから、こんな奇手がこれからもまだまだ登場するだろう。

画像クレジット: brett jordan

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。