MicrosoftがAzure上で行なう、ディープニューラルネットワークトレーニングサービスを発表

Buildビルドデベロッパーカンファレンスで、本日(米国時間5月10日)Microsoftは、Azure Batch AI Trainingを発表した。長ったらしい名前だが、その内容をよく表現している名称だ。これはディープニューラルネットワークのバッチトレーニングを、Azureクラウドコンピューティングプラットフォーム上で行なう新しいサービスだ。このサービスは現在プライベートプレビュー中だが、いつ公開プレビューで利用できるようになるのかは不明だ。

Batch AI Trainingとは、基盤となるインフラストラクチャの運用を心配することなく、開発者たちがモデルに集中できるようにするマネージドAIトレーニングサービスだと考えるのがおそらく良いだろう。

現在のところ詳細には欠けるものの、基本的なアイデアは、開発者たちに機械学習モデルを訓練するためのサービスを提供することだ。Microsoftによれば、このサービスはあらゆるフレームワークをサポートするとしている。このため開発者たちは、例えばGoogleのTensorFlowや、マイクロソフト自身のCognitive Toolkit、もしくはCaffeなどを使用できるようになる。

開発者やデータサイエンティストたちは、もちろん、モデルを訓練するために使用する環境を構成することが可能だ(もちろろんプライベートプレビュー後に、このサービスを使用するにはどれくらいの費用がかかるかの因子が決定される)。Microsoftは、開発者たちがその作業負荷を、複数のCPU、GPU、そして長期的にはFPGA上で実行できるという点にも言及している。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。