Microsoftが今日(米国時間11/15)、同社がMariaDB Foundationに参加することを発表した。この非営利団体は、MySQLを作ったデベロッパーたちによる人気の高いリレーショナルデータベースMariaDBの非商用化バージョンを支えている。そのプラチナスポンサーになったMicrosoftは、Booking.comやAlibaba Cloud、Tencent Cloudなどと横並びすることになる。
さらに今日Microsoftは、Azure Database for MariaDBというサービスを立ち上げた。これは、Azureの一員としてのマネージドデータベースサービスという意味で、ほかにもAzure Database for MySQL, 〜〜〜PostgreSQLなどの類似サービスがある。
MySQLは最初Sun Microsysytemsが買収し、今ではOracleがそのオーナーであるため、その私企業臭を嫌う多くのデベロッパーのためにMariaDBが開発された。いわばそれは、MySQLの身代わりリプレースだ。
MariaDB(とMySQL)のファウンダーMonty Wideniusが、今日の発表声明でこう書いている: “MariaDB Foundationの理事会は、MicrosoftをFoundationのプラチナメンバーとして歓迎する。私がMariaDBを作ったのは、MySQLをオープンソースのコミュニティに戻すためであり、その強力でオープンな未来を確実なものとするためだった。私はMicrosoftがそのビジネスをオープンなやり方で変えていく様相を間近で見てきたし、Microsoft Azureも確かにオープンであり、フレキシブルである。今のMicrosoftはGitHubの主要なコントリビューターの一員であるが、私たちは、Microsoftの技術者たちとそのデベロッパーのエコシステムが、それと同じようにMariaDBを支えていくことを、期待している”。
Wideniusのオープンソース観は、つねにきわめて実践的だ。数年前に彼はMariaDB Foundationを始めるためにSkySQLを去ったが、今ではそれはMariaDB Corpとなり、MariaDBデータベースの商用化をビジネスとしている。そしてその後彼は、MariaDB Corp.にCTOとして戻った。
一方Microsoftは、このところ確実にオープンソース擁護派だ。今や同社は、Linux Foundationとその一部プロジェクトのスポンサーであり、またOpen Source InitiativeやCloud Foundry Foundationなどにも加盟している。