これは日常あまり見ることのないニュースだ。MicrosoftとFacebookは今日(米国時間5/26)、共同で大西洋に海底ケーブルを敷設し、バージニア州バージニアビーチとスペインのビルバオを結ぶ計画であることを発表した。
MAREAと呼ばれるこの海底ケーブルは、「高まる高速通信への顧客需要に答え、MicrosoftとFacebookおよびその顧客のために、クラウドとオンラインサービスの信頼性の高い接続を確保するため」だと両社は言っている。工事は8月に開始される予定で、完成は2017年10月を見込んでいる。
運用が開始されると、MAREAは大西洋を横断する最大容量の海底ケーブルとなり(少なくとも現時点で)、8ペアのファイバーケーブルが使用され。ケーブルは160 Tbpsの転送速度を擁し、既に米国とヨーロッパを結んでいる他のケーブルシステムとは異なる経路を利用する。この理由についてMicrosoftは、「回復力と信頼性と高い接続を、米国、ヨーロッパ他にいるわれわれの顧客に届けるため」と言っている。
「われわれは、信頼性が高く遅延の少ない接続を提供する、新しく革新的な技術に投資を続けることで、Microsoft Cloudおよび全世界のインターネット基盤の価値を高めようとしている」と、Microsoft のグローバルネットワーク調達責任者、Frank Reyは言った。「これはインターネットの次世代基盤構築にとって重要な一歩だ」。
もう一つ変わっているのは、FacebookとMicrosoftがこの取り組みをリードしていることだ(他にTelefonicaおよび傘下のTexiusが加わりケーブルの運用を担当する)。通常、MicrosoftやFacebookのような企業は、多くのIT企業からなるコンソーシアムに参加し、通信会社が主体となってケーブルを建設(あるいは投資)する。しかし今回両社は、独自の通信基盤を作り(そこにはFacebookで知られるようになったオープンハードウェア手法が用いられている)、余剰の回線容量を第三者に販売する計画だ。
両社はこの取り組みに必要な費用について情報を公表していない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)