MITのCSAIL(コンピュータ科学・人工知能研究所)には、人間の上腕二頭筋の動きを観察して、その動作を真似できるロボットがある。大きくて扱いにくそうなものを持ち上げようとする人を手伝うなど、実用的な用途はいろいろある。しかし、今流行りの、あのチャレンジにも応用できそうだ。
CSAILは、このロボットをRoboRaise(ロボレイズ)と呼んでいる。今回、人間の相棒から教えを受けて、ボトルキャップチャレンジをやってのけた。このところ、セレブも含めて多くの人の間で流行っている、アレだ。ペットボトルのキャップに狙いを定めて正確無比なキックを繰り出し、キャップだけを回転させて、うまく取れたかどうかをビデオで拡散するというもの。
RoboRaiseは、実はキックはできない。なぜかと言えば、そう、腕しかないからだ。それでも、このロボットがどんなにうまく人間の動きを真似できるかを示す素晴らしいデモには違いない。そのソフトなロボットハンドは、ボトル本体に触れることなく、見事にキャップだけを回転させて外すことに成功した。ロボット自身も、自分の能力をかなり気に入っているようだ。ディスプレイに表示された誇らしげな笑顔がそれを物語っている。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)