Netflixは、今年1月に100か国を超える新しい国々でサービスを開始して以来、新しい世界戦略を強調している。そのアプローチとは、単に世界中で利用可能にするだけではなく、国際的な視聴者のためにローカライズされた番組も含まれる。その流れで、初のオリジナル連続ドラマをインドで制作する計画が発表された。
Netflixは、190か国に8100万人の有料会員を抱え、インドでは1月に利用可能になった。インドのユーザー数は明らかにされていない。Netflixの料金は同国内の競合サービスと比べて高価だが、人口が10億人を超えるインドに大きな商機があるのは明らかであるほか、世界中に1600万人いるとされる海外移民の存在も見過ごせない。
インドでの制作第一弾となるのが、Vikram Chandraがインドの犯罪地下組織を描いてベストセラーとなった2006年の小説「Sacred Games」の映像化だ。Netflixは、インド企業のPhantom Filmsと提携して現地で撮影を進めるとしている。配信日については未発表だが、米国の配信大手であるNetflixは、リリース後は世界中のNetflixユーザーが視聴可能であることを明らかにした。
「ここ数年、私はNetflixが革新的でジャンルの垣根を超えた番組によってテレビの世界を変えていくのを大きな驚きと喜びをもって見守ってきました」と、Chandra氏は言う。「私がこれまで思い描いてきた世界の色彩や活気や音楽が、Netflixが提供する広大なキャンバスの上に余さず描き出されることを確信しています」
Netflixの国際オリジナルシリーズ担当副社長のErik Barmackも「気鋭の制作会社Phantom Filmsと提携して、考えうる最高のインドおよび世界の映画制作陣とVikram Chandraの大ヒット小説を映像化できることをうれしく思っています」とコメントしている。
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(翻訳:Nakabayashi)