今日(米国時間2/7)午前PayPalは、Slackユーザーがチャット画面を離れることなく簡単に支払いができるボットを公開した。PayPalがボットを提供するのはこれが初めてだが、同社によると大手コミュニケーションサービスと統合するのは初めてではない。
例えば昨年の秋PayPalはfacebook Messengerとの連携を強化し、ユーザーがチャットアプリ内で取引を追跡できるようにした。またMessenger内で自前のチャットボットを使って取引きする店舗の支援も行っている。
PayPal自身も、AppleのSiri、MicrosoftのOutolook.com等の大型プラットフォームと統合している。
SiriやOutlookのケースと同じく、PalPalのSlackボットはエンドユーザーを直接ターゲットにしている。PayPalボットはSlackのApp Directoryからダウンロード可能で、インストール後は、”/PayPal send $5 to @Dave.” 等とタイプするだけで送金できる。
このボットは、例えば同僚同士でランチを割り勘にしたり、コーヒーを注文したり、タクシー代を払ったり、グループでプレゼントを贈る等、簡単なピアツーピア支払いのための利用を想定している。
使用する前には、ボットを自分のPayPalアカウントにリンクして、取引きの確認や承認をいつ行うか等を設定する必要があるとPayPalは言っている。
PayPalの狙いは、毎日Slackを使っている500万人のユーザーで、ボットのデビューにこのプラットフォームを選んだ理由でもある。規模だけでなく、早期にSlackユーザーのお気に入りの支払いサービスとしての地位を確保することで将来の成長と拡大に勢いがつく。今Slackはエンタープライズ分野に野心を見せており、つい最近大企業をターゲットにEnterprise Gridを発表した。
ピアツーピア支払いはPalPalで最も多く利用されている機能で、2015年の総取扱い高は傘下のVenmoとXoomを合わせて410億ドルに上る。
PayPalボットは、オーストラリア、カナダ、米国および英国のSlackユーザーに公開されている。
【日本語版注:日本からはアプリのインストールはできるがアカウントのリンクでエラーになり使用できない】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)