Rent the RunwayのiOSチームがアプリのリリースサイクルを管理するRunwayを開発

ドレスレンタルのRent the Runwayの他、ClassPassやKickstarterなどの企業からモバイルアプリのエンジニアやデザイナーが集まってスタートアップのRunwayを立ち上げ、モバイルアプリのリリースサイクルに関して体験した共通の問題点を解決しようとしている。Runwayと既存のツールを接続すると、アプリのリリースに関する進捗を追跡管理し、リリースの過程で発生する手作業の多くを自動化し、関係者のコミュニケーションを円滑にすることができる。

Runwayの共同創業者であるGabriel Savit(ガブリエル・サビット)氏は「モバイルアプリのリリースは不可能に近い作業だと我々はしばしば口にします。さまざまなツールにわたってたくさんの物事が動きバラバラになっています」と説明する。サビット氏はRent the Runwayの初のモバイルアプリチームの同僚として、現在はRunwayの共同創業者となったIsabel Barrera(イザベル・バレラ)氏、David Filion(デビッド・フィリオン)氏、Matt Varghese(マット・バルギース)氏と出会った。

サビット氏は「リリースの準備を確実に整えるのに時間がかかる、時間が無駄になる、Slackでのやりとりが多いといった問題が発生します」という。

一般にエンジニア、プロダクト、マーケティング、デザイン、QAなどが関わるチームは、スプレッドシートや共有ドキュメント、そしてSlackなどを使ってアプリの最新の進捗状況をお互いに把握する。

一方、リリースの準備のために発生する実作業はGitHub、JIRA、Trello、Bitrise、CircleCIなど、さまざまな別々のツールで管理されている。

画像クレジット:Runway

Runwayはチームのツールをすべて統合するレイヤーとして動作するように設計されている。シンプルなOAuthの認証フローでツールをRunwayと接続した後、どのようなブランチ戦略か、リリースブランチをどう作るか、リリースにどのようにタグづけするかなど、チーム独自のワークフローをRunwayに理解させる設定をする。

つまり、Runwayをトレーニングして運営方法を理解させる。自分たちのプロセスややり方を変えてRunwayに合わせる必要はない。

セットアップが完了すると、Runwayはさまざまな統合ポイントから情報を読み取り、解釈して、アクションを起こす。チーム全員がウェブのインターフェイスからRunwayにログインし、自分たちがリリースサイクルのどこにいるか、これから何をしなくてはいけないかを正確に把握できる。

「我々が開発する接着剤で動いている部分とツールをすべてまとめた結合組織を作り、全員が参照して同期したり集まったりすることのできる正しい情報源にしようとしています。これによりコラボレーションが円滑になって向上し、関係者が共通認識を持てるようになります」。サビット氏はそう語る。

画像クレジット:Runway

仕事を進めていくと、例えばJIRAのタグがないなどの問題をRunwayが見つける。そして自動でタグを補う。不適切なビルドが申請用として選択されているなどのミスも防ぐ。

他には、Slackのコミュニケーションも自動化する。Runwayは誰が何に責任を持っているかを理解した上で、Slackの通知やアップデートをチームの特定のメンバーに送る。これによりSlackのチャンネルのノイズを減らすと同時に、全員が自分のするべきことを把握できる。

現在、Runwayはモバイルアプリのキックオフから、申請してアプリストアでリリースするまでのサイクル全体に集中している。近々バグレポートやベータテストのプラットフォームなども接続して統合の範囲を広げる予定だ。長期的にはデスクトップなど他のプラットフォームのアプリにも同社のワークフローを広げていきたいと考えている。

画像クレジット:Runway

Runwayは現在、ClassPass、Kickstarter、Capsuleなど少数の初期カスタマーとともにパイロットテストを実施している。初期カスタマーがすべて料金を支払っているわけではないが、すでに40種類以上のアプリで本番のリリースサイクルにこのシステムが使われている。

費用は1カ月、1アプリあたり400ドル(約4万3000円)から。リリースマネージャーとアプリは無制限で、統合をすべて利用でき、iOSとAndroidをサポートしている。ハイレベルのカスタマーサポートとコンサルティングサービスを希望する場合の費用は応相談となる。

Runwayがいつ正式に公開されるかは未定だ。現時点では利用企業ごとにオンボーディングの対応をして、各社に固有に統合のニーズを解決すべく緊密に連携しているためだ。現在RunwayはApp Store、Google Play、GitHub、JIRA、Slack、Circle、fastlane、GitLab、Bitrise、Linear、Jenkinsなどとの統合に対応しているが、利用企業の要望に応じてさらに追加されるかもしれない。

Runwayの4人のメンバーは主にニューヨークを拠点としている。現在はY Combinatorの2021年冬学期バーチャルプログラムに参加中だ。シードラウンドの資金調達はまだ実施していない。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Runwayアプリ

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)