米国時間10月15日、Apple TV+の登場に先立ち、新しくなったApple TVアプリがRokuのデバイスで使えるようになった。このアプリでは現在、アップルのサービスを利用しているユーザーが自分のiTunesのビデオライブラリにアクセスでき、Rokuのデバイスから直接Apple TVのチャンネルを定期契約できる。そして11月1日からは、このアプリでApple TV+のストリーミングサービスを楽しめる。「ザ・モーニングショー」「See〜暗闇の世界〜」「ディキンスン〜若き女性詩人の憂鬱〜」「フォー・オール・マンカインド」「真相 – Truth be Told」など、アップルのオリジナル番組が配信される予定だ。
ユーザーはApple IDで認証するので、このアプリで、購入済みコンテンツへのアクセス、お勧めコンテンツのパーソナライズ、有料チャンネル(HBO、Starz、Showtimeなど)の定期契約、そして10万本を超える映画やテレビ番組の購入やレンタルができる。これに加え、Rokuのユーザーはまもなく1カ月4.99ドル(日本では600円)でApple TV+をこのアプリから定期契約できる。
通常、Rokuは自社のプラットフォームで発生したサブスクリプションの売上の一部を受け取っているが、アップルとどのような取り決めになっているかは不明だ。
Apple TV+のストリーミングサービスは、アップルの新しいデバイスを購入すると1年間無料で利用できるが、Apple TV+を利用できるのはアップルのハードウェア所有者だけではない。
アップルはサービスを拡大する過程で、他社のプラットフォームに入り込むようになってきた。この傾向は、Apple MusicやApple TV+といったストリーミングサービスで特に顕著だ。
例えばApple TVのストリーミングサービスは、AirPlay 2に対応したサムスン、LG、VIZIO(ビジオ)のスマートTVに加え、2018年以降のサムスンのスマートTV、Amazon Fire TV、LG、Roku、ソニー、サムスン、VIZIOのプラットフォームで利用できる。また、tv.apple.comのウェブサイトでもストリーミングされる。
Apple TVアプリは、Roku TV、ストリーミングスティック、ストリーミングメディアプレイヤーなど、新旧を問わずRokuのほとんどのデバイスで利用できる。ただし一部の古いメディアプレイヤーには対応しない。対応デバイスのリストはこちら。
このアプリから、米国、アルゼンチン、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、フランス、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、ペルー、アイルランド、英国でApple TV+を利用できる。
Rokuのシニアバイスプレジデントでプラットフォームビジネス担当ゼネラルマネージャーのScott Rosenberg(スコット・ローゼンバーグ)氏は、発表の中で次のように述べている。「Apple TVアプリを利用できることで、Rokuのお客様は待望のApple TV+など、さらに幅広いエンターテインメントを楽しめる。Rokuは多くの熱心な視聴者にアプローチしたいコンテンツプロバイダにとって、価値のあるパートナーだ。Rokuのユーザーに、この新しいオプションを楽しんでいただきたい」。
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(翻訳:Kaori Koyama)