期待にスマートウォッチ、Galaxy Gearは、9月4日水曜日の正式発表に先立ち、複数のリークを呼び、中には以前のリークに関するリークで気を引こうとするものまであった。ともあれ、現時点でわれわれの手には、この端末に関する信頼できる情報が数多くあるが、どうやら実物の外見は、今まで見た中にはなさそうだ。ここで、このニュースを追っていない方々のために、Samsungのウェアラブルコンピューティング参入に関する最新の噂を簡単に分析してみよう。
Galaxy S4の縮小版ではない
先週末にリークした、Galaxy Gearが実際に腕に着けられた写真を見て、インターネットは恐ろしさのあまり声を上げた。そこには縮小されたGalaxyフォンの姿があった。しかし、実際に出荷されるハードウェアはそれとは違うようだ。新デバイスに関する情報を数多く提供するソースを持つOm Malikによる。
MalikはGigaOMに、SamsungはIFAのショウに先立ってベルリンで行われるイベントで「これとは違う、より完成された製品」を紹介するだろうと書いており、VentureBeatにリークしたのは初期の開発プロトタイプだと言う。主要スマートフォンOEMが、デベロッパーにソフトウェア開発用の早期ハードウェアを渡すのは珍しいことではない。一般に知られている例ではBlackBerryのBB10開発デバイスが記憶に新しい。
多くの低価格スマートフォンよりも高機能
Galaxy Gearの噂されるスペックは、 GigaOMとSamMobile、いずれの情報源によっても、スマートフォン中級機の機能と、リストトップ・コンピューターのフォームファクターに最もマッチした小さな画面を備えている。要約すれば、Gearは次のような機能を持つ。
- Samsung Exynos 4212デュアルコア1.5GHzプロセッサー
- AMR Mali-400 MP4 GPU(Galaxy SIIと同じ)
- RAM 1GB
- 2.5インチ、320×320 OLEDデイスプレイ
- Bluetooth 4.0 Low-Energy
- Android 4.3(Bluetooth LEサポートのための思われる)
- 加速度計その他のセンサー
- 内蔵カメラおよびマイク
- バッテリー寿命、ライトユーザーで24時間、ヘビーな使用で10時間
実際、内部スペックはGalaxy SIIに極めて近いが、プロセッサーはやや強力で、様々なソフトウェアの利用を可能にしている。
改造版Android OS(および非Samsungハードウェアサポート)
GigaOMは、Galaxy GearのOS体験に関する追加情報も紹介しており、VentureBeatのリーク写真で見た物とは異なる。Gearでは最新版Androidが走り、ただしソフトウェアキーボード(当然)とネイティブ・ブラウザーがない。デバイス上でアプリを使うためには、Samsung端末およびSamsung専用アプリストアが必要になるだろうが、iPhone 5および他のAndroid端末との接続も、基本スマートウォッチ機能に入る可能性が高い。予想では、基本的な通知は全デバイスに対して送られ、高度な機能やサードパーティー・アプリのためにはSamsung製スマートフォンが必要になるようだ。
Gearはスマートフォンを補完する
VentureBeatのリーク画像に基づいてSamsungのスマートフォンにのビジョンを解説した記事でChris Velazcoは、Samsungは実用性を求めるあまり、このスマートウォッチ・システムに多くの複雑さを持ち込みすぎたと書いている。新情報によると、Gearは、スマートフォン体験を模倣あるいは再現しようとするのではなく、スマートフォンの利用体験を補完することに重きを置いているようだ(フルスクリーン通知等)。殆どの消費者は未だに不必要なレイヤーと感じるかもしれないが、機能とハードウェアに関する最新情報を見る限り、単なる腕に巻いた縮小スマホより、もっと意味のある役割を果たしそうだ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)