Satechiは同社のUSB-C Power Meter(電力計)を、絶好のタイミングで発表した。昨年初めには、GoogleのChromebook PixelチームのBenson Leungが、Amazonで売っている安いコードを逐一調べて、彼自身のマシンをだめにするような不良品をいくつか見つけた。11月には、Googleが厳しい口調の広告で、サードパーティ製の高速充電器を批判した。
今週初めには、Dellが過熱の恐れのある10万1000個のバッテリーをリコールした(合計では14万個あまり)。そしてもちろん、ファブレットを悲惨な目に遭わせたSamsungを忘れてはいけない。これら大企業の二度にわたるリコール騒ぎで、一般大衆の心には爆発するデバイスというイメージが焼きつき、客室乗務員たちの脳裏には不安が定着した。
そしてこれらの騒動を好機ととらえたのが、定価30ドルのアクセサリ、USB-Cケーブルの上を流れている電気の電圧と電流を計る電力計だ。今のテクノロジーが完璧でないことを知ったユーザーは、当然それを気にするだろう。使い方は簡単で、ケーブルを問題のデバイスにつなぎ、メーター本体をラップトップのポートに挿入する。
これは本格的な研究用の計器というよりは、心の平和を得るための小道具だ。Leungのデータ収集作業にも、これは使えなかっただろう。そして結局のところ、いちばん良いのは、評価の高いメーカーが作っている、やや高価なUSB-Cケーブルを使うことだ。