Appleが制作するiTunes Radioの有料化(無料制の廃止)を絶好のタイミングと見た音楽ストリーミングサービスSoundCloudが今日(米国時間2/2)、そのラジオサービス”Stations”をローンチした。Pandoraなどのラジオサービスと同じくStationsも、ユーザーの曲指定や検索結果などに基づいて音楽ストリームをエンドレスで流す。
同社の発表声明によると、このラジオ局は“これまでどこでも聴いたことのない曲を発見する新しい方法”を提供する。そのため、ユーザーの好みに基づいて容易に曲を見つけることができる。
SoundCloudには前から”Related Tracks”(関連曲)という機能があり、曲と曲の関係や類似性を理解する能力があるが、これまではその能力がエンドユーザーの便宜として生かされていなかった。だからSoundCloudでは、自分の関心に沿う音楽を見つけるのが困難だった。優秀な新人や、隠れた才能を見つける場所、とされているSoundCloudがこれでは、困るのだった。
もちろん、ユーザーからの要望も殺到していた。しかし今日までは、新しい曲を見つけるのがかなり面倒だった。
自分のラジオ局、SoundCloud Stationを最初に作るときは、曲名や何かのキーワード、コンテンツストリーム、自分のCollectionなどで検索をしたあとに出るメニューで、”Start Station”(Stationをスタートする)を選ぶ。そうすると、自分のStationが、LikesやPlaylistsなどと並んで自分のCollectionの一部になる。ユーザーが選べる曲の数は、1億以上あるそうだ。
SoundCloudは今、収益化の方法を模索しているが、Stationsはまさにそんな時期に登場した。同社は2015年の初めに、3200万ユーロを投資でなく融資で調達し、最近では年内における、有料会員制とグローバル市場を対象とする広告の展開を計画している。
もちろん有料制を採用するからには、競合他社に負けないだけの、サービスの充実した構成を確立する必要がある。当然その中にはStationsのようなラジオ局も含まれるだろう。PandoraもApple MusicもSpotifyもGoogle Play Musicも、すでにやっていることだ。