Microsoftは昨年の10−12月期でLumiaのハンドセットを1050万台売り、Surface製品の売りげは11億ドルだった。どちらの数字も、新記録だ。
電話機全体の売上額は23億ドルで前四半期の26億ドルより少ない。ただしこの数字には通常のケータイが大量に含まれているから、あまり評価の手がかりにはならない。
Microsoftが重視している測度
Windows PhoneとSurfaceに関しては台数をまず見て、売上額をその次に見る。それは単純に量の問題だが、Lumiaのハンドセットは今売れているWindows Phone機の唯一の機種だ。Surfaceの量はPCに比べるとささやかだが、Microsoftにとっては、もはや無視できない事業だ。同社としては、もっともっと売れて、採算点に達して欲しい製品だ。
Microsoftにとってとくに関心があるのが、モバイルのマーケットシェアだ。Lumiaデバイスが一つ売れると、同社のサービスやソフトウェアの軌道上に人が増え、同社のエコシステムの一員になる。今のところ重要なのは、携帯電話の売上台数よりもそっちの方だ。
対照的なのはSurfaceだ。これは、Tablet+Windowsを意識した製品ではない。サードパーティがMicrosoftのソフトウェアを載せた製品を作ると、どうしてもそんなイメージになりがちだが、MicrosoftによるSurfaceの位置づけは、むしろ、新しい単独のブランドであり、しかもそれが順調に成長していることが重要だ。台数は公表していないが、決算報告ではプロジェクト一覧のトップの行がSurfaceだから、同社にとって別格の事業であることが分かる。
ほどほどの継続的成長
二つの製品系列が時系列比較では記録的な数字を上げたが、どれだけの利益が得られたのか?
Surfaceの売上は今期に2億ドルあまり伸びた(前年同期比)が、同時期にLumiaのハンドセットは120万ドルというささやかな伸びだ。Surfaceの売上は前期比で20%伸びているが、Lumiaは成長率13%とやや低い。
同社は、新記録ではあっても目覚ましい成長ではないことに、気づいているのだろう。この四半期はクリスマス商戦が含まれるから、それがなければ、台数も売上も共に落ち込んだ可能性もある。
決算報告は数分前に出たばかりだが、デバイス(ハードウェア)のパフォーマンスについてさらなる発表があれば、この記事をアップデートしよう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))