Tesla、Consumer Reports誌の推薦取消しで株価急落

tesla_model_s

電気自動車メーカー、Teslaの株価は今日(米国時間10/20)急落し、通常取引終了までに7%安となった。その後、日中最安値からやや回復を見せた。

Screen Shot 2015-10-20 at 12.47.55 PM

なぜ下がったのか? Teslaは、誰もが切望するConsumer Reportsのお墨付きを失い、「平均以下」の評価を与えられた。理由? TeslaのModel Sセダンについて「数多くの詳細かつ複雑な問題点」が相次いて報告された。「主要な問題」は、駆動系、電力装置、充電装置、タッチスクリーン式センターコンソール、およびサンルーフの水漏れを含む様々な問題。それでもTesla Sは、レスポンス性および修理に関して高い評価を得ており、市場の反応はやや過剰反応と言える。

Teslaは長年テクノロジー世界の寵児だった。この暴落後でさえ、Teslaの価値は250億ドル以上で、例えばTwitterをはるかに上回る。同社の株は今夏にピークを迎え、280ドルに達した。現在Tesla株は200ドル近くで取引きされている。

同社は最近新型車を発表し、高級SUVの価格は約13万ドルだ。このSUVはModel Xと呼ばれ、その製造はあまりにも困難なため、CEOが報道陣に「作るべきだったかどうか確信が持てない」と語ったほどだ。

それはともかく、Teslaは長い間Model Sを強みに成長してきた。よって主要収益源のつまづきは、われわれが想像する以上に重要である。。

Teslaもそれなりの財務的問題を抱えている。同社を2011年から2014年にかけて推進した爆発的売上成長は鈍化している。事実、Google Fiannceがまとめたデータによると、Teslaは過去3四半期、売上成長は停滞し損失も増えている。

Teslaの第3四半期決算は、11月3日に発表される。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。