“組織的な情報操作に関わった”として先週284のアカウントを停止したTwitterが今日(米国時間8/27)、同じ理由で486のアカウントを停止した、と発表した。合わせて合計770のアカウントになる。
先週削除されたアカウントの多くはイランからのようだったが、今回停止されたアカウントは、そのうちの約100が、アメリカからを名乗っていた、という。その多くが1年足らずの若いアカウントで、いずれも“分裂をもたらすような”意見をシェアしていた。これら100のアカウントは867回ツイートを行い、各回に1268のフォロワーがいた。
Since our initial suspensions last Tuesday, we have continued our investigation, further building our understanding of these networks. In addition, we suspended an additional 486 accounts for violating the policies outlined last week. This brings the total suspended to 770。
— Twitter Safety (@TwitterSafety) August 27, 2018
Twitterは、複数のアカウントの“分裂をもたらすような意見”の実例を、スクリーンショットでシェアしている。それらは反トランプ的で、‘Twitterは共和党系のアカウントををターゲットにしてて不公平だ’、とする保守的主張に反対している。
Fewer than 100 of the 770 suspended accounts claimed to be located in the U.S. and many of these were sharing divisive social commentary. On average, these 100 Tweeted 867 times, were followed by 1, 268 accounts, and were less than a year old. Examples below. pic.twitter.com/LQhbvFjxSo
— Twitter Safety (@TwitterSafety) August 27, 2018
Twitterによると、停止されたアカウントの中には、昨年Twitter上の広告に30ドルを使ったが、その広告はアメリカをターゲットとせず、課金アドレスがイランではない広告主がいた。
Twitter自身のSafetyアカウントは、こう言っている: “この前の調査と同様、われわれは他の企業や適切な法執行機関と協力している。われわれの目標は、これらの活動を調べる調査者をアシストし、できるかぎり、われわれの努力をめぐるコンテキストを透明性をもって開示することである”。
これまで何年間も、いじめやボットやそのほかの悪用に対し同社のポリシーを強力に適用しない、と非難されていたTwitterが、数か月前から急に、問題あるアカウントに対して強硬姿勢を示すようになった。アメリカなどではユーザー数の伸びにブレーキをかけるにもかかわらず、Twitterは積極的にアカウントを停止した。その中には、前に停止されたアカウントの別名アカウントによる復活もある。
Twitterの発表によると、第二四半期に月間ユーザー数が100万減少した。1億ドルの利益を上げたにもかかわらず、投資家たちはパニックになった。決算報告の中でTwitterは、これまで数千万のアカウントを停止したが、その多くは新しすぎたり、あるいは1か月以上も不活なアカウントなので、アクティブユーザー数に影響を及ぼさない、と説明した。ただし同社は、そのスパム対策措置によって月間アクティブユーザーを300万失ったことを認めた。
ユーザー数への影響がどれだけあっても、Twitterは悪用対策を講じたことによって、9月5日に行われる上院諜報委員会の聴聞会で面目を保つだろう。その聴聞会では、TwitterとFacebookとGoogleの役員が、Mark Warner上院議員らに、外国がアメリカの政治に影響を与えるために彼らのプラットホームを利用している件について、問いつめられるだろう。