最初に予告されたのは昨年の10月だったが、Twitterはいよいよビデオ・アプリのVineをシャットダウンする。 短いビデオがループ表示されるソーシャル・サービスとして注目されたVineだったが、Twitterは当初Apple Storeから完全削除することを示唆していた。その後、VineはVine Cameraという運用コストが低いアプリに転換されることとなった。独立のVineのウェブサイトとアプリは運用停止に先立ってビデオをダウンロードする機能が追加された。後世に残したいビデオがあるならダウンロードするのを急ぐ必要がある。
Vineは今日のいつかの時点で停止される。それまでにvine.coサイトかiOS、Androidアプリからビデオをダウンロードしなければならない。Vineのウェブサイトには「1月17日(日本時間1/18)にVine Cameraになるのでそれまでにダウンロードを行うこと」という注意書きが出ていた。
ともかくVineビデオがダウンロードできるのは時間単位となってきた。運用が停止されればビデオは永久に失われる。
アプリからダウンロードするにはプロフィール・ページを開いてSave Vinesというボタンを探す。 クリックするとビデオはデバイスの「写真」に保存される。ダウンロードのためのリンクを取得することも可能だが、この場合はビデオに対するソーシャルの反応を含めてダウンロードできる。.
もう一つの方法はGiphyを使って過去のVineビデオをGIFに変換することだ。昨年10月にVineの閉鎖が発表されたときGiphyはVineビデオをGiphyサイトに保存するコンバージョン・ツールを発表した。GIFなので当然音声は消えてしまうが、Giphyのツールにはビデオとサウンドを別々にダウンロードするオプションがある
Vineが運用を停止する正確な時間はわからないが、ともあれ残された時間は少ない。
Vineはいっとき新しいタイプのソーシャル・ビデオとして大いに評判になった。ソーシャル・アプリのトップにランクされたこともある。新しいVine Cameraはビデオをホスティングするプラットフォームではなく、単に6秒程度の短いループ・ビデオを撮影するシンプルなカメラアプリだ。
一時は2億人のアクティブ・ユーザーを誇ったVineの退場はTwitterの収益化能力の低さを実証するものとなった。Twitterは2012年にVineを買収したものの、Twitter本体に統合し利益を上げる新しい柱とすることはできなかった。【略】
Vineの閉鎖は熱心なユーザーを憤慨させているが、Vineのファウンダー、Rus YusupovもVineの終焉についてツイートし、「会社は売っちゃいけない!」と起業家に呼び掛けている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)