Uberが福岡市でライドシェアの「みんなのUber」をスタート

Uberといえば、東京ではハイヤーとタクシーの配車サービスとして、主にリッチな気分に浸れるという路線で開始しているけれど、本家米国では、非本業の運転手が自家用車でタクシー業務をやってしまう「uberX」や、複数の乗客で相乗りすることでコストを抑える「UberPool」などもある(uberXについては体験レポート「日本未上陸の白タクサービス「uberX」が安くて早くて快適だった」も参照してほしい)。

そのUberが、今日2月5日の午前10時から福岡市でライドシェアの検証プログラム「みんなのUber」を開始することが分かった。すでに詳細なブログが公開状態となっている。

ブログによれば、みんなのUberの利用方法は、これまで通りUberアプリをダウンロードして、アカウントを作成するだけ。登録にはクレジットカードが必要だが、みんなのUberは検証プログラム中は利用が無料だそうだ。

利用するには、まず乗車場所にピンを置き、車を依頼する。するとそのユーザーを乗せるドライバーが数分後にピックアップしに来てくれるという。利用可能エリアは、福岡市、春日市、志免町、糟屋町で、乗車時間が60分以内、1週間の乗車回数が5回以下というのが条件だそうだ。

今回の取り組みは、あくまでも検証プログラムとうたっているので本サービスへの移行があるのかどうかや、そのタイミングがいつになるのかといったことは不明。「検証できました」で終わってしまう良くある自治体の「色々やってますよポーズ」に終わらないことを祈りたい。今回の取り組みは産学連携機構九州とパートナーシップを組んでいて、研究機関などに交通ニーズのデータを提供し検証していくのだそうだ。


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TechCrunch Japan

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