私は毎日何百もの単語をスマホで書いている。はじめはメールやテキストメッセージだけだったが、今はSlackのやりとりやメモ等、様々な長さ、形式のメッセージを、あらゆる種類のメッセージングアプリで書いている。それでもまだ、避けてきたことが一つある ― TechCrunchの記事をスマホで書くことだ。しかしこれも変わろうとしている。
先週、The Soulmenというインディーズ開発チームがUlysses for iPhoneを公開した。Ulyseesは、OS XとiPadで人気の文書作成アプリで、以前私はMac版を使ったことがある。しかし、本格的に使おうとは考えなかった、なぜなら一つ欠けている要素があったからだ ― iPhoneアプリ。
Ulyssesは、Markdownテキストエディターで、大小のプロジェクトに使える。ブログ記事から小説まで、何を書くにも向いている。Ulyssesは、われわれがiOSに必要とする種類のアプリでもある。25ドルと高価だがデスクトップ版とほぼ同じ機能を提供する。つまり、明確なビジネスモデルを持つ、本格的な仕事のための本格的アプリということだ。もちろん、アプリの異なるプラットフォーム間ですべてが同期する。
そしてUlyssesが際立っていることを理解する鍵はここにある。現在私はスマホで書き始め、iPadで編集し、最終的にMacで確認した後このウェブサイトで公開する。過去に私は、iPhoneのSimplenoteでいくつも原稿の下書きをしてきた。しかし、今の方がプロセスはずっとスムーズだ。
Ulyssesは洗練されたiOSアプリで、文書を作成、管理して様々なフォーマットにエキスポートできる。毎日ものを書く人なら試す価値のある、優れたデザインの万能アプリだ。ライバルは、iOSのEditorialや1Writer、OS XのScrivener等、数多い。
私はUlyssesをさらに一歩進めて、当社のCMSであるWordpressともシームレスに使いたいと考えた。まずOS XのUlyssesでやってみた。何回かのクリックで、Rubyスクリプトを走らせ、原稿をWordpressのバックエンドに送り、レビューしていくつかオプションをいじった後、公開できるようになった
しかし、iOSはどうか? iOSではできないだろうって?私はiOS自動化の大家、Federico Viticciに触発されて、OS XスクリプトをiOS用に作り直そうとした。そこでは自動化アプリのWorkflowが問題なく仕事をこなしてくれる。今私はこのworkflowを使って、UlyssesからWordPressに投稿し、ヘッドライン、タグ、および抜粋を自動入力している。別のworkflowを使えば、iOSからWordPressに画像をアップロードできる。
私はこの手順で、既に何本か記事を投稿しており、思っていた以上に便利だった。iPhoneでの入力にはかなりの時間を費したおかげで、今やMacと同じくらいの速さでタイプできる。そして、iPhoneで書く方がずっと便利なことが多い。実際、この記事もiPhoneで書いている。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)