WeWorkがプログラミング学校Flatiron Schoolを買収、最先端のコワーキングにはスペースだけでなく学習機会もある

時価総額200億ドルのコワーキングの巨人WeWorkが、プログラミングスクールFlatiron Schoolの買収を発表した。

プログラミング教育のプラットホームFlatiron Schoolは、テクノロジーの世界にキャリアを求める人びとにオンラインとオフライン両方のコースを提供している。設立は2012年で、Crunchbaseによるとこれまで1400万ドルを調達している。

買収の条件は、公表されていない。

WeWorkのCEOでファウンダーのAdam Neumannはブログで、WeWorkの社員とメンバーはFlatiron Schoolのオンライン/オフライン両様のコースにアクセスできる、と発表した。

WeWorkは、萌芽期の企業(ときには大企業にも)にスペースを提供するだけでなく、彼らのプロダクトのためのショップや仕事もセットアップしているが、そのほかに彼ら同士の協働助け合いネットワークも育てている。

Flatiron Schoolの買収は、ふつうの買収のようにそのビジネスや技術(プログラミング教育)をWeWorkのビジネスポートフォリオに加えるためでなく、WeWorkのメンバー(==ユーザー)に技術知識やスキルを与え、将来に向けて彼らの機会の強化拡大に資することが目的だ。

一週間前にFlatiron Schoolは、無認可で教育事業を営んでいた件と個人メンバーの就職率/初任給の誇大宣伝で、ニューヨーク州と37万5000ドルの和解が成立していた。

Neumannのブログより:

うちの会社の企業文化は、現状に満足せず、もっと良い仕事をしよう、今よりもっと勉強しよう、という姿勢にある。だから今回、勉強のための新しいプラットホームを提供できることを誇りに思う。Flatironには、人びとを結びつけるというわれわれのビジョンを共有できる資質がある。私たちはスペースで人びとを結びつけ、設計やデザイン、技術、そしてコミュニティで人びとを結びつけている。そしてそういう結びつきは、仕事と人生をより人間的にする方法だと理解している。私たちは、その全生涯が学生だ。Flatironの教育者と技術者とイノベーターたちをWeWorkにお迎えして、共に勉強を続けて行けることは、とても喜ばしい。

最近の2年間は、WeWorkはコワーキングのスペース以外の面での拡張にフォーカスし、中国と日本に進出、またアメリカでは拠点を増やしてきた。そしてまた同時に、オンラインのコースとそのメンバーの拡大にも注力してきた。4月に立ち上げたServices Storeは、メンバーがWeWorkのアカウントでSlack, Lyft, UpWork, Adobe, などのサービスを利用できる仕組みで、料金のディスカウントがある。

Flatiron Schoolの買収も、そういうメンバー便宜の拡大という点で価値が大きい。今やWeWorkのコワーキングにあるものは、スペースだけでなく、未来のキャリア増進のための学習機会もあるのだ。WeWorkは、スタートアップを育てるだけでなく、大企業の一部門や一事業部をそっくりまるまる、同社のメンバーが実装できる、と考えている。先年の、Microsoftの営業チームなどは、その典型的な例だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa